三山ひろし 無観客ホールコンサートの映像を11月にDVD販売へ 楽屋の様子など舞台裏も収録した貴重な映像に

歌手の三山ひろしが21日、無観客ホールコンサート「三山ひろしコンサート2020~コンサートで逢いましょう!~」を保谷こもれびホール メインホールにて開催し、そのリハーサルを関係者向けに公開した。

このコンサートは11月4日に公演本編およびバックステージのオフショット映像なども収録したライブDVDとして発売するために行われたもので、客入れや配信も一切行わない新たな取り組み。これは、三山自身のライフワークでもあるコンサートが新型コロナウイルス感染拡大の影響で2月26日にオリックス劇場(大阪)で行われた「令和にっぽん!『演歌の夢まつり 2020』」への出演を最後に8月末までで合計56本のチケット販売された公演が中止または延期(8月21日時点)となっていることから、ファン達のライブへの渇望感を少しでも癒したいという思いで実際のコンサートと同等のステージ構成での開催、そしてその様子をDVDでの販売するという決断に至ったもの。

今回の無観客コンサートについて三山は「(コンサートは)本来、たくさんのお客様にお越し頂いて楽しい時間を共有するものですが、コロナの影響もあり、なかなか本来のカタチでのコンサートはできない。無観客ではありますがステージでやっていることはコンサートの現場と同じものなのでそれをご家庭でも楽しめるようにDVDを発売することにしました。若干寂しさはあるのですが、皆さんに楽しんでいただけるよう一生懸命努めます!」とリハーサル時から気合が入る。

また、今回、配信などは行わずDVD販売とすることに至った経緯について「お手にとって観たいという方が私のファンの方では多い。ジャケットやパンフレットを見ながら楽しみたいという方々のために、実際にコンサートに行っているかのように楽しんでもらうためにDVDのカタチにした。何度も楽しんで頂けたら。最近では年齢層が高めの方も、配信を観られる方が増えてきたがやはり、物があって、デッキに(DVDを)入れて、リモコンを押すという動作が必要なのではと思いますね」とファンを第一に考えての結果のようだ。

無観客コンサートについて、寂しいと話しながらも決して後ろ向きではない。映像ならではの取り組みとして、「カメラ目線を意識しながらまるで会場で目が合ったような気持ちになってもらえたら」と、楽しませたいという気持ちは変わらない。「映像を観て、コロナが収束したらコンサート行ってみようと思ってもらえる方が一人でも増えたら」とコロナ収束後のことも見据えている。

ホールでの無観客コンサートなど、こんな状況以外ではなかなかできないことだ。「デビューしたての頃は会場の半分くらいしかお客さんがいないこともあったが、今年11年目にしてなんとゼロ人になった。まさに原点に戻るような気持ち」と話す通り、逆に今だからこそできる貴重なコンサート。

およそ半年ぶりのホールでの歌唱に少し緊張した面持ちでリハーサルに臨んだ三山ひろし。その様子やセットリストについてはDVD映像を観る楽しみにして頂きたいのでここでは控えるが、リハーサル中の一部の写真を記事の最後にギャラリーとして掲載するので、11月のDVD販売までそれらを見て気持ちを高めてはいかがだろうか。

豪華な衣装で最新曲『北のおんな町』や代表曲の数々、懐かしの楽曲も歌い継ぐ本編のほか、幕開け前にバンドメンバーと行うけん玉や楽屋での様子など、貴重な映像が満載のDVDは見逃し厳禁だ。コンサートを観に行けない乾きを潤してくれるに違いない。

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