2019-20シーズンをラ・リーガ5位で終え、EL出場権の確保にも成功したビジャレアル。久保建英を含め補強も順調に進んでおり、早くも新シーズンの躍進が期待されている。
今回はそんなビジャレアルの注目選手をご紹介したい。
パウ・トーレス
生え抜きの若手DFであるパウ・トーレスだが、かつてはなかなかトップチームに定着できずに苦しんでいた。
そんな中、一昨季はセグンダのマラガにローンで加入し、シーズンを通して主力としてプレー。2部での活躍を経て帰ってきた2019-20シーズンは、不動のセンターバックとして好調のチームを支えた。
ユーロ予選ではスペイン代表デビューも果たし、今ではビッグクラブからも注目される存在となった。現にチームメイトだったカソルラが、古巣であるアーセナル側から彼について問い合わせがあったことを明かしている
ビセンテ・イボーラ
ベテランMF、イボーラ。レバンテで育成され、トップチームでも主力として長らくプレーしていた。
2013年にセビージャへ加入。すると早速チームにフィットし、ELでの連覇に貢献した。ちなみにその当時監督だったのが、来季からビジャレアルで指揮を執るエメリであった。
その後レスターへと移籍し、岡崎慎司ともプレーしたが、負傷もあってイングランドでは目立った活躍はできなかった。2019年にビジャレアルに加入すると、スペインで復活を遂げている。
ダニエル・パレホ
長年過ごしたバレンシアを退団し、2020-21シーズンからビジャレアルでプレーするパレホ。実績、実力十分の司令塔だが、フリーでの加入となった。
元々レアルの下部組織でプレーしていた選手であり、“イニエスタ2世”と非常に高い評価を受けていたもののトップチームに定着することはなかった。2011年にバレンシアへ移籍すると、中心選手へと成長し、キャプテンを務めるまでになった。
しかしその晩年は、自身のピッチでの活躍とは裏腹に迷走するクラブに翻弄され、今回のフリー移籍も心から望むものではなかったようだ。
サミュエル・チュクウエゼ
若きナイジェリア代表、チュクウエゼ。左利きのウィンガーであり、久保建英とポジションを争う可能性のある選手だ。
地元ナイジェリアのクラブからビジャレアルの下部組織に引き抜かれた後、2018-19シーズンにトップチームでの出場機会を掴むと、5ゴールをマークして注目を集めた。
コロナ禍の2019-20シーズンはやや数字を落としたが、依然として高い評価を受けており、引き抜きの噂の絶えない選手である。パウ・トーレスと共に、アーセナルがカソルラに問い合わせた選手である。
ジェラール・モレノ
ビジャレアル下部組織出身のストライカー、ジェラール・モレノ。
マジョルカへのローンで結果を出した後、2015年に完全移籍したエスパニョールで2シーズン連続で二桁得点を記録し、本格的にブレイクした。その活躍が認められ、2018年より再びビジャレアルでプレーしている。
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2019-20シーズンはハイレベルなポジション争いを制し、ラ・リーガでプレーするスペイン人選手の中では最多となる18ゴールを決めた。また、昨年のユーロ予選でスペイン代表デビューを果たし、初ゴールも記録している。