長崎県警本部長が離任会見 迫田氏 教皇警備「完遂できた」

会見で在任期間を振り返る迫田本部長=県警本部

 24日付で警視庁公安部長に就く迫田裕治県警本部長(52)=警視監=は21日、県警本部で離任会見を開いた。約1年間の在任期間中、印象に残った対応事案として、ローマ教皇フランシスコ来県に伴う警備や新型コロナウイルス感染拡大への対応を挙げた。
 昨年11月のローマ教皇来県に伴う警備は、他県警の応援を含めた約2800人態勢で当たり「無事完遂できてよかった」と振り返った。新型コロナへの対応は「警察機能の維持を最優先に、感染防止対策に取り組んだ」と語った。
 着任から間もない昨年9月、長崎市で発生したコンビニ強盗事件にも触れ、逃走した被疑者逮捕まで住民に児童の見守り活動で協力してもらった経緯を紹介。「警察と地域住民の共同作業で安全を守り、治安を回復できたケースだった」と話した。
 県警に対しては「長崎県は全国屈指の治安がいい県。10年後、20年後も維持できるよう、有望な人材の確保に全力を挙げてほしい」と求めた。

 


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