海自佐世保・中尾総監が退官 離任式で隊に激励

隊員らの見送りを受け、別れのあいさつをする中尾総監=海自佐世保地方総監部

 25日付で退官する海上自衛隊佐世保地方総監、中尾剛久海将(57)の離任式が21日、佐世保市平瀬町の同総監部庁舎前であり、中尾氏は災害派遣や日常の警戒監視などの任務について振り返った。
 式には隊員ら約110人が出席。中尾氏は昨年8月の着任以降、「分を尽くせ」の指針の浸透を図ってきたとし、「私の思いは諸君にしっかりと伝わってきている。おかげで、周辺海域の警戒監視、機動運用部隊に対する後方支援など、予想を上回る成果を上げられた」と評価した。
 その上で「これからも佐世保警備区はわが国の安全保障上、極めて重要な位置を占め続けるだろう。佐世保地方隊がさらなる活躍と発展を遂げることを祈念する」と激励した。
 終了後、中尾氏は、整列した隊員らに見送られ、総監部を後にした。後任には海上幕僚副長の出口佳努海将(58)が就く。

 


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