まちなかで気軽に音楽「長崎小さな音楽会プロジェクト」発足 長崎ギター音楽院 山下院長

山下光鶴院長

 長崎ギター音楽院(長崎市元船町)の山下光鶴(てるかく)院長(26)が、「長崎小さな音楽会プロジェクト」を立ち上げた。県内各地で継続的に小規模コンサートを開き、市民が気軽に音楽を楽しむ場を創出する。
 山下院長は国際的クラシックギタリストで作曲家。コロナ禍で大規模なホールコンサートなどが開けない現状を踏まえ、まちなかの小規模スペースから芸術活動を発信する目的で企画。
 コンサートは喫茶店やギャラリーなどを会場に1時間程度開き、山下院長のギター演奏やゲストを招いたアンサンブルなどを披露する。美術など他分野の芸術家とのコラボレーションや歴史的建造物での演奏を通じ、音楽を楽しみながら長崎の文化を学ぶプログラムも検討している。
 ドイツでの留学経験がある山下院長は「海外では普段の生活の中で楽器を奏でたり、生演奏を聴いたりする場がたくさんある。長崎にもそうした文化を根付かせたい」と意欲を語る。
 今月は30日午後2時と同6時、同市元船町の同院で開く。山下院長がバッハ「リュート組曲より」などクラシックや、南米チリ、ベネズエラの音楽を演奏する予定。一般2200円、高校生以下1100円。定員12人。申し込み、問い合わせは同院(電095.823.2766、メールアドレスinfo@nagasaki-guitar-academy.com)。


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