陸上全国標準記録チャレンジ 竹下(郷ノ浦) 県中学新 男子400

【中学男子400メートルタイムレース1組】県中学新となる49秒54でトップゴールする竹下(郷ノ浦)=トランスコスモススタジアム長崎

 中学男子400メートルで竹下(壱岐・郷ノ浦)が長崎県中学記録を塗り替える49秒54でトップゴールした。約1カ月前に出した自己ベストを0秒40更新した壱岐のホープは「県中学記録は狙っていた大きな目標だった。積極的に自分のレースができた」と言葉に実感を込めた。
 小学3年から陸上を始め、5、6年時に100メートルと駅伝で全国入賞。「長距離も楽しかった」けれど、中学1年の秋、黒木コーチの勧めで400メートルを主戦場に選んだ。島の高校生と一緒に練習するなど、地道な努力を重ねて成長。「チームへの気配りや生活態度の改善を心掛けると、記録も伸びていった」(黒木コーチ)
 先月17日の県選手権。中学生で唯一決勝に進み、高校生や大学生に果敢に挑んだ。結果は自身初の50秒切りとなる49秒94をマーク。この日も「同じイメージで失敗してもいいから」とスタートから飛ばした。「自信のある」後半もペースを落とさずに走り切った。
 次の目標はトラックで中学最後の大舞台となる10月の全国中学大会。あくまでも今回の県中学新は通過点で「とにかく48秒台」にこだわっていく。実現すれば“島から日本一”も見えてくる。

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