毎日新聞だけが断ってきた!その理由とは…?
変だなと思ったのは昨年12月初めのことだ。
月刊『Hanada』は毎号、発売日に新聞各紙に全5段の広告を出している。今どき新聞に広告出しても効かない、という意見もあるが、まだまだ新聞広告の力はあると思っているからだ。
〈さて、先般、弊社にお申し込みいただいた「月刊Hanada1月号」の広告について掲載を見合わせることといたしました。(中略)社内で読者の反応などを総合的に勘案した結果、2回目の掲載をお受けすることはできなくなりました。今後はより慎重に仕事を進めていきたいと考えておりますので、何とぞご了承ください〉
毎日新聞の広告料金を暴露!
読者からどんな反応があったかは、結局、教えてくれずじまい。要は月刊『Hanada』の広告は載せたくないということなのだろう。御多分に漏れず、今、新聞各社は広告の入りが悪く、少しでも入れたいからダンピングが常態。
たとえば全5段の広告、正規の料金は、こうなっている。
□読売1764万円
□朝日1535万5000円
□毎日959万5000円
前にはタダでもいいから入れてくれと言ってきたことさえあった。自社広告ばかりでは格好がつかなかったのであろう。そんな状態なのに、よく広告掲載を断って来たものだ。
読者の反応云々というより、要は毎日上層部が月刊『Hanada』の論調がお気に召さないということなのだろう。そう思って毎日新聞だけ追広はやめた。
これまでの7倍の料金をふっかけてきた!
すると2月号の広告に関して毎日新聞がこんなことを言ってきた。
「上から言ってきて、今回の広告は載せられません。350万円なら、なんとかします」
なんと、これまでの7倍だ。
ABC(Audit Bureau of Circulations=新聞・雑誌部数公査機構)によると2019年上期、新聞各紙は軒並み部数減。毎日は昨年同期と比べ、38万8078部も減っている。ちなみに朝日は37万部減、読売は41万部減。
これにはいわゆる押し紙も含まれるから、実売部数はもっとずっと少ないだろう。日経にはとっくに抜かれ、中日にも追い上げられている。
最近も希望退職を募ったら、応募数が多くて(つまり見切りをつける社員が多くて)、慌ててまた募集などしていたではないか。
とてもじゃないが、広告掲載料金を上げられるような状況ではないのだ。
要は月刊『Hanada』の広告を載せたくないから、無理難題を押し付けているだけなのだ。社の某幹部がそう言ってるらしいが、武士の情けで名は伏せる。
なぜ、毎日新聞は月刊『Hanada』が嫌いなのか。それについては中国がらみで、ちょっと面白い情報もあるのだが、これはまた別の機会に。