寄せられた手描き絵で花火映像 30日にネット配信 長崎・琴海地区住民有志

寄せられた絵でつくる“打ち上げ花火”について知らせるチラシ

 新型コロナウイルス感染防止のため今年は夏祭りの開催を断念していた長崎市琴海地区の有志が、寄せられた手描きの絵で打ち上げ花火の映像をつくり30日午後8時ごろ、動画投稿サイト「ユーチューブ」などにアップする。各家庭で視聴でき「3密」になる心配はない。「コロナ禍でも何とか夏を楽しんでほしい」。そんな思いを形にする。
 タイトルは「第2回琴海手づくり夏まつり~みんなの花火を打ち上げよう~」。「こんな花火があったらいいな」と思う絵を地域住民や店舗、保育園などに描いてもらい、会員制交流サイト(SNS)に投稿してもらった。企画した有志の1人、川添達朗さん(36)=同市西海町=がそれらの絵を加工し、琴海の夜空に打ち上がっているような映像に仕上げる。
 カラフルな大輪の花火や、コロナ退散を願ってアマビエ、ピザ、ビールなどさまざまな絵が寄せられており、どのような“花火”が打ち上がるかはお楽しみだ。映像のアップを前に24日からは、琴海地区の3カ所で模様の入った竹筒をともす「竹あかり」を展示して盛り上げる予定。
 川添さんは「実際の祭りはできなかったが、できることを何かしたい。新しい形の祭りになれば」と張り切っている。

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