【MLB】前田健太、新天地ツインズでの活躍の背景? エース右腕が自宅に招待

ツインズ・前田健太【写真:AP】

前田はベリオスに対し「このチームに来てすごく楽しい」

今季ここまで5試合に先発して負けなしの3勝0敗、防御率2.27と好投を続けているツインズの前田健太投手。18日(日本時間19日)のブルワーズ戦では8回までノーヒットピッチング、球団新記録の8者連続奪三振を記録する圧巻の内容だった。

すでにツインズのローテの中心としての活躍を見せる前田。右腕とともにローテを担うツインズのエースであるホセ・ベリオス投手が自身のインスタグラムを更新し、自宅に前田を招待して夕食を共にする動画を公開している。

新型コロナウイルスで中断となる前のスプリングトレーニング中に撮影されたと思われる映像。ベリオスは「1年間一緒に過ごしていくことになるから、チームメートとのケミストリーや信頼を作り上げたい」と前田を招待した理由を語り、2人は様々な会話を交わしている。

ツインズに移籍してからの日々について聞かれた前田は「すごく楽しい。このチームに来てすごく楽しいし、リラックスできている。緊張もしてたけど、ナーバスになることもあったけど、このチームはすごく良いチームだったから良かった」と語り、新天地で居心地の良さを感じていることを明かしている。

また、べリオスに「先発をやりたいという思いは知っているけど、2020年シーズンの抱負は?」と質問され「やっぱり1年間ローテーションを守るということと、こっち(アメリカ)に来てから一番勝ったのは16勝だから、それ以上は勝ちたい」と意気込みを語っている。

MLBを志すようになったキッカケも告白「2013年のWBCでアメリカで投げて」

さらに「あとはやっぱりワールドチャンピオンになりたいし、アメリカに、メジャーリーグに挑戦してそこが一番の目標」とも。これにはベリオスも「それこそが私たちが求めているものだ。ロッコ(バルデリ監督)がミーティングで言っていること。マイナーからメジャーまで8年ぐらいツインズにいるけど、今年初めてワールドシリーズ制覇の話が出てきたから驚いたよ」と同調している。

また、話題はお互いが出場した経験のあるWBCにも及ぶ。2013年、2017年とプエルトリコ代表としてWBCに出場したべリオスは「2013年と2017年の2つのイベント(WBC)は私に多くの自信と経験を与えてくれたと思う」と語ると、前田は「オレ、2013年のWBCでアメリカで投げたことが、初めてメジャーに行きたいと思ったキッカケなんだよね」と、メジャーを志した契機を告白した。

ベリオスに「WBCの試合で自分が世界のレベルでも通用するって思って、アメリカに来て契約するモチベーションになったってこと?」と問われると「戦える…ちょっと自信もついたし、あとはもういいバッターがたくさんいて、こういうバッターと対戦してみたいと思った。いいピッチャーもたくさんいて、日本にはいないピッチャーもたくさんいるから、見ていてすごく楽しい」とも明かしている。

2人はイチロー氏(現マリナーズ会長付き特別補佐兼インストラクター)についても会話を交わすなど、親交を深めた様子。現在ア・リーグ中地区で好調ツインズを支える2人の投手は、こんなところで交流を持っていた。(Full-Count編集部)

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