エコバッグ、コンフィ、蜂蜜… クラウドファンディングで「三崎」を元気に

クラウドファンディングを通じエコバッグ製作に取り組む大類尚子さん(右)と木村初美さん=三浦市三崎

 新型コロナウイルスの影響が長引く中、三浦市三崎を拠点に活動するテキスタイル作家の大類尚子さんが、オリジナルのエコバッグや三崎の名産品などの販売を通じてクラウドファンディング(CF)に挑戦し、ものづくりで地元を盛り上げようとしている。売り上げの一部をエコバッグの製作費用などに充てるため9月15日まで実施しており、「三崎に興味を持つきっかけに」と意気込む。

 エコバッグ(5千円)や、マグロのコンフィや小網代産蜂蜜、老舗和菓子店の和三盆が入った三崎土産セット(4300円)のほか、大類さんが自ら三崎を案内するサービス…。大類さんが取り組むCFでは、インターネット上で三崎の魅力を伝えるさまざまな商品が購入されるたびに、原価を差し引いた数百円が捻出される仕組みで、その一部がエコバッグの製作費に充てられる。

 大類さんは、デザイナーの三宅一生さんが率いる「三宅デザイン事務所」(東京都)での勤務を経て2011年に独立。18年春に三崎に移住し、ストールブランド「ルイヌノ」を手掛けている。自宅を工房に三崎地域の特色などをイメージした創作に励んできたが、コロナ禍で地元が活気を失っていっていると実感。三崎で手掛けたストールの柄をプリントしたエコバッグで地元の魅力を発信し、市外からの来訪につなげられればと、CFに挑戦したという。

 縫製は、同じく三崎で布製品を製作・販売する「GATHER.VARIES」代表の木村初美さんが担当。高い強度や上品な仕上がりを追求したエコバッグの購入者には、9月半ばごろから発送することを目指している。大類さんは「バッグを持って三崎を街歩きに訪ねてもらえたら」と話している。

 詳細が分かるプロジェクトページは「ルイヌノ エコバッグ」で検索する。

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