コロナ禍で変わる食生活のサイクル…注目される「朝外食」の日常化、チェーン店メニューも充実

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流通アナリストの渡辺広明氏が「ビジネスパーソンの視点」から発信する「最新流通論」の今回は「朝外食」がテーマ。コロナ禍で変わった食生活のサイクルも含め、その現状をリポートする。

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朝食は、毎朝食べてますか?寝てる間にエネルギーを使ってしまうので、脳も身体も活性化させるべく、1日のパフォーマンスを上げるためにも朝食によるエネルギー補給は欠かせません。

農水省が18〜39歳、男女2000人にインターネット調査をしたところ、男性で26%、女性の21%が朝食をほとんど食べていない事が分かりました。女性の場合はダイエット目的もあるが、基本的には仕事などが忙しく、朝食まで手が回らなく面倒だというのが多いようです。

日本の外食は、外出自粛により3~4月は売上が急落。6月から回復傾向になったが、再度コロナ感染者増加に合わせて再び厳しい状況になりつつあります。

コロナ前から日本の外食の弱点は、朝食と言われています。エヌビーディ・ジャパンCRESTの調査によると、コロナ前から、外食・中食全体の朝食市場規模は、2014年の9048億円から19年には1兆448億円と5年連続で売上伸長し、「朝外食」市場が形成されつつある。

日本は、ハンバーガーショップや牛丼チェーンの2大「朝外食」となっている。特に牛丼チェーンのメニューは充実してきており、朝外食の浸透を後押ししているのは間違いない。

共働きが当たり前になりビジネスパーソンは多忙になっていて、晩婚化や高齢化の独り暮らしも増えている事もあり、外食で時間の効率化もさる事ながら、家で食品の無駄が出るより、作りたての食べ物で廃棄が出ないように食べるという考えもあるようです。

何よりコロナ禍で、夜型の生活から規則正しい朝型にライフスタイルに変わった人も多く、朝外食が日常化していくチャンスでもある。

コンビニなどで、おにぎりやサンドイッチの持ち帰りの中食を買い、会社の机で朝食を摂っている光景もよく見かけるようになっている。立地によっては「出来立て持ち帰り朝外食」の充実が必要かもしれません。

筆者は出張で台湾や東南アジアなどを訪れると、必ず屋台で、名古屋に行くと喫茶店モーニングをする事が多い。その度に非日常だけでなく、日常でも朝外食が当たり前になれば良いと思っています。

コロナ禍のピンチをチャンスに変え、夜型の外食は、朝対応に変化対応して欲しいです。

◆渡辺広明 マーケティングアナリスト。1967年生まれ、静岡県浜松市出身。コンビニエンスストアの店長、スーパーバイザー、バイヤーとして22年間、メーカーのマーケッターとして7年間従事。現(株)やらまいかマーケティング代表。商品開発700品の経験を活かし、顧問、講演、バラエティから報道までのメディア出演と幅広く活動。フジテレビ「Live News a」のレギュラーコメンテーター。