リカルドとの差に悩むオコン、F1ベルギーGPでの新パワーユニット投入に期待

 ルノーのエステバン・オコンは、2020年F1第7戦ベルギーGPで、彼のR.S.20に新たなパワーユニット(PU/エンジン)が搭載されることが、チームメイトであるダニエル・リカルドとのパフォーマンス差を埋める助けになることを期待している。

 オコンは今シーズンここまでの6戦において、予選で5番手につけたシュタイアーマルクGPを除く全レースの予選でリカルドに負けており、獲得ポイントも4点少ない。

 スペインGPでは、リカルドは11位に終わり入賞を逃したが、オコンは13番手と、さらに下の順位でフィニッシュした。

 オコンは、スパ・フランコルシャンでは自分のマシンに新品のエンジンとギヤボックスが投入される予定であると明かした。

「2戦目のグランプリで予選5番手につけたのは良かった。でもレースではチャンスを失っている。その後のブダペストでは少し後退し、次のシルバーストンで盛り返し、そしてまた(スペインで)後退した」とオコンは語った。

「スパが新たなスタートになると感じている。(スペインGPとベルギーGPの間に)1週間あるので、分析を行い、すべてをうまくまとめて立ち直るための作業ができる。新たなギヤボックスとエンジン、それに新パーツもたくさん持ち込まれる予定だ。なぜなら、2台のマシンにパフォーマンス差があることに僕らは不満を持っているからね」

「でもこれで差を縮めることができるだろう。僕側のガレージにとっては新たなスタートになる」

「エンジンを交換するのは、僕のマシンのストレートスピードが不足していたからだ。でもチームメイトに比べて、競争力が足りないと感じている領域は他にもある」

「パワーユニットを交換して、効果があるかどうかを確認する。実際どうなのかは走ってみるまで分からないけれど、僕は良くなると信じている」

2020年F1第6戦スペインGP エステバン・オコン(ルノー)

 FIAは当初、ベルギーから予選と決勝でのパワーユニットのモード変更を禁止する計画でいたが、その新ルール導入は1週間後のモンツァまで延期される見通しとなった。オコンは“予選モード”禁止は各車間の差を縮めるうえで役に立つと考えている。

「僕たちはよくやっていると思う。僕たちのレースモードは今の時点でとても競争力がある」とオコンは語った。

「一部のマニュファクチャラーが、予選で他のチームよりパワーを上げているのかどうか、僕には正確なことは分からない。ただ、僕たちのレースモードに競争力があるということは分かっているから、自分たちに有利になることを願っている」

「どうなるか見てみよう。現状、僕たちはマクラーレンやレーシングポイントと戦っている。結局のところマクレーランと僕らは似通った状況になるだろう。同じエンジンを使っているからね」

「どう展開するだろうね。誰にとっても同じかもしれないが、レベルが全体的に近づくことになるかもしれない」

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