【高校野球】福岡大大濠の山下舜平大や大阪桐蔭の西野力矢ら…「プロ志望合同練習会」の注目は?

大阪桐蔭・西野力矢【写真:津高良和】

プロ選手の弟2人も参加、龍谷大平安・奥村と青藍泰斗・石川

日本野球機構は24日、8月29日と30日に甲子園球場で、9月5日と6日に東京ドームで開催する「プロ志望高校生合同練習会」の参加予定選手を発表した。西日本会場の甲子園では77人、東日本会場の東京ドームでは41人の計118人が参加予定となっている。

この合同練習会は新型コロナウイルスの感染拡大により、第92回選抜高等学校野球大会、各都道府県春季大会、第102回全国高等学校野球選手権大会と地方大会が中止となったことを受け、プロ入りを目指しながら実力を披露できなかった高校3年生の進路活動の一環として開催されることになった。NPBのスカウト、関係者だけでなく、大学、社会人、独立リーグの関係者らも参加する。

東西合わせて合計118人が参加予定となったこの合同練習会。それでは、参加を予定している選手の中で、特に注目の選手を見ていきたい。

【投手】
○西日本
・山下舜平大(福岡大大濠)
最速153キロを誇る超高校級の本格派右腕。身長189センチ、体重93キロの恵まれた体格を誇り、スローカーブなどの緩急も使える。ドラフト1位候補の呼び声もある将来性豊かな投手だ。

・加藤翼(帝京大可児)
こちらも最速153キロを誇る本格派右腕。スライダー、カットボール、チェンジアップなど変化球も多彩で、3年夏の岐阜県大会で自己最速の153キロを記録した。

・加藤優弥(金沢龍谷)
スリークォーター気味の腕の振りから最速150キロを投じる右腕。背番号11の控え投手ながら、そのポテンシャルの高さからプロの注目を集める。

龍谷大平安の奥村はヤクルト野手、青藍泰斗の石川は中日投手の弟

○東日本
・シャピロ・マシュー・一郎(国学院栃木)
身長191センチの長身から投げ下ろす最速146キロの角度ある真っ直ぐが武器の大型右腕。成長痛の影響で3年生になるまで公式戦登板なし。7月の栃木県大会で初めて公式戦に登板して1回を無失点に抑えている。

・下慎之介(健大高崎)
最速143キロを誇る身長184センチの左腕。2年秋の群馬県大会で10者連続三振を奪うなど、三振の奪える好投手として注目を集める。甲子園交流大会の帯広農業戦で登板した際は4回を投げて5安打3失点だった。

・豆田泰志(浦和実)
最速146キロを誇る右の本格は右腕。2年夏の浦和学院戦で2安打完封勝利を挙げて注目を集める。キレのある真っ直ぐを武器とし、夏の埼玉県大会では浦和学院との準々決勝で敗退した。

・美又王寿(浦和学院)
上記の豆田に今夏の準々決勝で投げ勝ったのが美又。最速148キロの本格派投手で、2種類のスライダーやチェンジアップなどが武器。今夏の埼玉県大会は準決勝で昌平に敗れた。

【野手】
○西日本
・土田龍空内野手(近江)
高校通算30本塁打を誇る右投げ左打ちの強打者。守備力にも優れ、強豪の近江高で1年生から正遊撃手として活躍した。今夏の滋賀県大会では木製バットでプレーしていた。

・中山礼都内野手(中京大中京)
走攻守三拍子揃った遊撃手。高校通算17本塁打だが、広角にライナー性の力強い打球を飛ばすシュアな打撃が持ち味。俊足も武器で、同じくプロ注目の高橋宏斗投手と共にチームの中心を担った。

・西野力矢内野手(大阪桐蔭)
高校通算31本塁打を誇る右の大砲候補。力強いスイングから生まれる長打力が最大の武器。近畿大会の準々決勝ではプロ注目の明石商・中森から本塁打も放っている。

・奥村真大内野手(龍谷大平安)
ヤクルトの奥村展征内野手を兄に持つ強打の三塁手。1年秋からレギュラーの座を掴むと、高校通算19本塁打を放った。近江の土田と同様に夏の京都大会では木製バットでプレーし、本塁打も放った。

○東日本
・石川慧亮外野手(青藍泰斗)
中日の石川翔投手が兄の強打の外野手。1年時からベンチ入りを果たし、高校通算21本塁打を誇る。健大高崎のプロ注目左腕・下慎之介から場外弾を放ったようにパンチ力が最大の武器だ。(Full-Count編集部)

© 株式会社Creative2