「いさはや梨」豊水 出荷 来月上旬まで

「いさはや梨」の仕分けをするJA関係者=諫早市本野町、JAながさき県央選果場

 長崎県諫早市本明町の梨生産農家でつくるJAながさき県央いさはや梨研究会(川原晋会長)は24日、ブランド化を進めている「いさはや梨」豊水(ほうすい)の出荷を始めた。袋を使わず糖度を高める完熟無袋栽培が特徴。
 農家5戸が約160アールで、シャリシャリとした食感でお盆前に収穫する「幸水(こうすい)」と、みずみずしく濃厚な味わいの「豊水」を栽培している。
 本野町のJAながさき県央選果場では24日朝、JA関係者が形や傷などを一つずつ確認しながら重さごとに仕分けし、丁寧に箱詰めした。
 今年は受粉時期に気温や天候に恵まれず、出荷量は昨年より減少。幸水は8月上旬に約2.4トン出荷した。豊水は9月上旬までに約17トンを出荷する。梅雨明け後は日照時間も長く、糖度は平均12.2度で昨年より甘いという。
 川原会長は「数は多くないが今年もまずまずの出来。知名度を上げるためにも、栽培面積拡大が今後の課題」と話した。

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