バイエルンで「忘れられた」代表スター選手たち

UEFAチャンピオンズリーグを制覇したバイエルン・ミュンヘン。ドイツの強豪として長い間その支配力を発揮してきたビッグクラブだ。

今回は『Squawka』の記事を元にして「バイエルン・ミュンヘンで忘れられてしまった選手」を紹介しよう。

ジェルダン・シャキリ

バイエルン所属:2012~2015年

出場数:81試合

バーゼルで大きなインパクトを残したあと、2012年に1160万ユーロでバイエルンへとやってきた。その巨大な太ももの筋肉が印象的だったが、スタメンに定着することはできなかった。

ただ、その際にフランク・リベリやアリエン・ロッベン、トーニ・クロース、トーマス・ミュラーらがいたことを考えれば、厳しい戦いになってしまったのは仕方がない。

エムレ・ジャン

バイエルン所属:2009~2013年

出場数:7試合

レヴァークーゼン、リヴァプール、そしてユヴェントスと強豪でプレーしてきたエムレ・ジャン。実はバイエルン・ミュンヘンの下部組織から輩出された選手である。

ただ中盤には大型補強でやってきたスター選手がひしめいており、プロとしてポジションを手にするには他のクラブに行くしかなかった。現在はボルシア・ドルトムントに加入しておりバイエルンのライバルに。

ピエール=エミール・ホイビュア

バイエルン所属:2012~2016年

出場数:25試合

リザーブチームでは非常に大きな成功を収め、バイエルンの次なるスターMFになると期待されたものの、アウクスブルクとシャルケへのローン移籍を経験し、そのままサウサンプトンへと放出されることに。

ドイツではブレイクしきれなかったものの、プレミアリーグでのプレーで着実に成長。今夏はトッテナムに1500万ポンドで引き抜かれることが決まり、25歳にして再びタイトルを争うチームに行き着いた。

ペペ・レイナ

バイエルン所属:2014~2015年

出場数:3試合

バルセロナでキャリアをスタートさせた守護神。ビジャレアルでレギュラーを掴み、リヴァプールへ移籍してプレミアリーグでも活躍。2013年にはナポリへとローン移籍し、セリエAでも実力を見せつけた。

しかしなぜかその次の年、マヌエル・ノイアーという絶対的な存在がいるバイエルンへと加入。やはりほとんど出場機会が与えられず、1年でナポリへと完全移籍している。

アルー・ディアラ

バイエルン所属:2000~2002年

出場数:0試合

後にフランス代表でレギュラーも掴むこととなる長身ボランチは、若手の頃に2年間バイエルンでプレーしていたが、全く出場したことがない。単にリザーブで戦っていただけだった。

彼はそのままリヴァプールへと移籍していったが、そこからル・アーヴル、バスティア、ランス、リヨンとローン移籍を繰り返しながら徐々にブレイク。その後ボルドーで長くプレーし、ようやくブレイクを果たしている。

本人も「自分がボルドーのキャプテンとして戦い、代表チームでもプレーしているのは、世界の七不思議であるように思う」と言うほど、若手の頃は難しい状況に陥っていたのだ。

ランドン・ドノヴァン

バイエルン所属:2008~2009年

出場数:7試合

アメリカ代表伝説のアタッカーとして知られるドノヴァン。その実力は確かであったが、欧州ではあまり大きな成功を収めることはできなかった。

その一つが2008年11月に加入したバイエルンでのプレーだ。5回の親善試合で4ゴールを決めたものの、公式戦ではノーゴール。MLS開幕までという約束だったため、バイエルンが買い取りを拒否したために帰国せざるを得なくなっている。

ホセ・ソサ

バイエルン所属:2007~2010年

出場数:53試合

後にアトレティコ・マドリーやミランでもプレーするアルゼンチン人MF。彼がバイエルンへとやってきたのは2007年、22歳のときだった。

エストゥディアンテスで若くして活躍し20歳でA代表に呼ばれた天才だったが、なかなかレギュラーポジションをつかめず…2010年には古巣へとローンで復帰している。現在はフェネルバフチェ所属。

シュテファン・マイアーホファー

バイエルン所属:2005~2006年

出場数:2試合

202cmという巨大な身長を武器としたオーストリアのカルトヒーロー。母国の下部リーグに所属してゴールを量産していた2005年、バイエルンの練習に参加して契約を勝ち取った。

Bチームでは活躍したもののトップではわずか2試合の起用に…退団してからはドイツ2部のクラブを経て帰国し、ラピド・ウィーンで再ブレイク。その後様々なクラブでプレーすることになった。

現在は38歳になっているが、まだスイスのスワロフスキー・ティロルで現役を続けている。

ニルス・ペーターゼン

バイエルン所属:2011~2013年

出場数:15試合

2018年には30歳にしてフル代表に招集されたペーターゼン。ワールドカップのメンバーに入れなかったものの、長くブンデスリーガでプレーしてきた長身ストライカーが報われた。フライブルクで2015年からゴールを量産し続け、現在もそのエースとして戦っている。

エネルギー・コットブスで活躍した後、2011年に彼はバイエルンに加入。最初の親善試合でハットトリックを達成し、フライブルク相手に初ゴールも決めたものの…出場機会は安定せず。1年後にブレーメンへとローン移籍することになった。

宇佐美貴史

バイエルン所属:2011~2012年

出場数:5試合

ガンバ大阪で3年目のシーズンを戦っていた2011年、夏に買い取りオプション付きのローンという契約でバイエルン・ミュンヘンへと移籍した宇佐美貴史。10月にはDFBポカールで初ゴールも奪ってみせた。

しかしながら出場機会はわずかで、次の年にはホッフェンハイムへ。一度ガンバ大阪に復帰した後、再びアウクスブルクとフォルトゥナ・デュッセルドルフでドイツに挑戦するも、残念ながらブレイクはできなかった。

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2019年には日本に復帰し、ガンバ大阪の中心選手としてJリーグを戦っている。

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