希少な水生昆虫 タガメ発見/津軽地方の山林で千石さん(弘前)一家/専門家「在来種なら大ニュース」

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千石さん一家が捕まえたタガメ(千石さん提供)
タガメを捕まえた泉君(左)と淳君

 青森県弘前市在住の家族が7月中旬、津軽地方の山林で希少種とされる水生昆虫のタガメを発見した。タガメは近年インターネットで安価で売買され、在来種と断定するのも難しいが、専門家は「県内のタガメが絶滅したと言われて何十年もたつ。自然のものなら大ニュース」(浅虫水族館の三浦弘毅魚類グループリーダー)と驚いている。

 捕まえたのは千石利広さん(51)の一家。7月16日午後8時ごろ、母佳織さん(39)と息子の泉君(7)、淳君(6)がカブトムシを捕まえに行くと、電柱の下に大きな黒いものが転がっていた。佳織さんは「初めて見た虫で、最初は何かわからなかった。後からタガメと知って驚いた」と話す。

 タガメは体長7~8センチでメスと見られる。「(水槽の中で)元気に泳ぎ回り、獲物を捕まえる瞬間は迫力がある」(佳織さん)。

 環境省は昨年12月、タガメをインターネットや店頭での売買、販売目的の捕獲を禁止する「特定第2種国内希少野生動植物種」に指定した。弘前大学農学生命科学部の東信行教授は「人為的な放虫である可能性や、もともと販売目的で飼育していた人が放した可能性もある」と指摘する。