インスタ投稿の集合写真に批判の声 名捕手・モリーナが弁明

カージナルスの正捕手ヤディアー・モリーナは日本時間8月25日、自身のインスタグラムに7人が密集した集合写真を投稿した。Fワードを含む「くたばれ新型コロナウイルス」というメッセージとともに投稿されたこの写真には、モリーナを含む7人がマスクを着用せずに写っており、コメント欄には批判的なメッセージが書き込まれる事態に。モリーナは写真に添えられたメッセージを更新し、この件について弁明した。

カージナルスはチーム内で選手10名を含む17名の陽性者を出し、2週間以上にわたってシーズンが中断された。すでにシーズンを再開し、モリーナは陽性となった10選手のなかで真っ先に戦列復帰を果たしたが、今回の投稿は不用意だったと言わざるを得ないだろう。ジョーベル・ヒメネス打撃コーチを含め、写真に写っている人物の大半はチームに帯同しているメンバーだった。

モリーナは弁明のメッセージのなかで「私は新型コロナウイルスが深刻なウイルスであることを知っている。私自身も1週間感染していたんだ。写真に写っている人々の多くは私と同じであり、新型コロナウイルスに勝利したことをお祝いするために集まった」とコメント。「それ以外の人々は私の家で働いているか、私の家族の一員であり、定期的に検査を受けている。外からどのように見えるかは理解しているし、今でも大部分の時間はそうしているけど、マスクを着用して社会的距離を保つように気を付けていきたい」と続けた。

さらに「写真に添えたメッセージは、私たちがこのウイルスに勝てるということを世界に示すためのものだった。すべての人に理解してもらえるとは思っていないけど、少しでも懸念が解消されることを願っている」と述べ、世界を元気づけるためのメッセージだったことを強調。「私はプロトコルを無視しているわけではない。このウイルスが私たちを打ち負かすことはできない(ということを伝えたかった)」と弁明した。

カージナルスもこの件を把握しており、ジョン・モゼリアック野球部門社長は「クラスターが発生した経験を踏まえ、我々は社会的距離の確保、マスクの着用、適切な衛生という3つの基本原則に従って新型コロナウイルスをさらに警戒する必要がある。カージナルスは組織としてこれを強調していく。選手やスタッフには自宅でも外出先でもこれを実践するように指導していく」と球団としての立場を表明。モリーナの今回の投稿を決して好意的には捉えていないようだ。

カージナルスは陽性となった10選手のうち、正捕手のモリーナと正遊撃手のポール・デヨングがすでに復帰。しかし、残りの8選手は故障者リストに登録されたままとなっている。

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