プロ野球解説者・山﨑武司が語った「選手の個性を伸ばす指導の重要性」

東海ラジオ『ドラゴンズステーション』8月20日(木)の放送で、プロ野球解説者の山﨑武司氏が、選手を育てることの重要性に触れた。山﨑氏は、これまで、恵まれた素質を持って入団してきた選手が、十分な実績を上げることなく球界を去っていた事例を数多く見てきたという。

山﨑氏は「あいつ、よかったけど、だめになったよなあ。こいつ、すごいけど、野球、もうやめるの?という、埋もれていった選手をごまんと見てきた」そうだ。その理由は様々だろうが「もったいない」選手が、実際に数多くいるとのこと。

そして、1年目が一番よかった選手の例として山﨑氏が挙げたのが、元ドラゴンズで、現在、東海ラジオの野球解説者を務める森野将彦氏。森野氏は、ドラゴンズの中心選手として活躍し、決して埋もれていった選手ではないが、山﨑氏は、森野氏の素質の素晴らしさから、もっと輝かしい成績を残せたはずという思いがあるようだ。

山﨑氏は、森野氏について「入団1年目が一番よかった。彼は、(怪我などに悩まされながら)盛り返して、レギュラーを獲得したが、1年目のバッティングをずっと続けていたら、2000安打、ホームラン400本打っただろう。彼のバッティングだったら」と話した。「でも、帳尻が合ってしまって、あの成績(通算打率2割7分7厘。ホームラン165本。782打点)になった」と続けた。

さらに、山﨑氏は「(入団してきたときに)すごいバッターはたくさんいる。スターはたくさんいるが、スーパースターになれる選手は、10年にひとり、20年にひとり。その(可能性を持っている)選手のひとりが、石川昴弥」と、石川選手の名前を挙げた。加えて、同じく入団1年目の岡林勇希選手と2年目の根尾昴選手の名前を挙げた。

この3人を始め、2軍にいる、いわゆる「金の卵」について、山﨑氏は「自分の個性を伸ばすことを、自分でやっていってほしい」と要望すると同時に、選手の個性を育てるコーチなど、指導者の役割の重要性を指摘した。「その選手がどういうスタイルの選手かということを見極めて指導していってほしい」と、2軍での指導の大切さを強調した。

東海ラジオのプロ野球解説者がコメンテーターを務める『ドラゴンズステーション』(月~金16:00~)。山﨑氏のほか、ドラゴンズステーション東海ラジオのプロ野球解説者は、権藤博氏、鈴木孝政氏、鹿島忠氏、山本昌氏、谷繁元信氏、大西崇之氏、井端弘和氏、森野将彦氏など。東海ラジオでは『ドラゴンズステーション』に続いて、プロ野球実況生中継『ガッツナイター』でドラゴンズの試合をメインに熱い戦いを伝える。

ドラゴンズステーション

放送局:東海ラジオ

放送日時:毎週月曜~金曜 16時00分~17時57分

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