プロ野球解説者・山﨑武司が語った「ホームランバッターの条件」

東海ラジオ『ドラゴンズステーション』8月20日(木)の放送で、プロ野球解説者の山﨑武司氏が、ホームランバッターの条件について語った。それは「たとえ打ち損じでも、ホームランにならないといけない」とのこと。

山﨑氏は、野球教室を開いたときに、子供たちから必ず「ホームランは、どうやったら打てるの?」と聞かれるそうだ。まず「野球は、全員が全員、ホームランバッターでもいけない」とした上で「ホームランというのは、間違いなく、チームの雰囲気をガラッと変えてくれる」と、ホームランのもたらす効果について話した。

続けて「ホームランを打てるに越したことはないが、今、出場しているドラゴンズのレギュラー選手に『じゃあ、今からホームランを何本か打てるようになれ』と言っても、これはなかなかできない。ホームランを打つタレント性を持っている選手が少ない。だから、つなぎの野球で点を取っていかなければならない」と、ドラゴンズの現状について触れた。

さらに、山﨑氏は「ドラゴンズファンとしては『ビシエドは30本以上打てるんじゃないの?福田も20本以上打てるんじゃないの?阿部もかなり打てるんじゃないの?』と思っているだろう。だが、ホームランを量産するためには、打ち損じでもホームランにならなければいけない。ホームラン王になるには、打ち損じでもオーバーフェンスになることが必要」と話した。

そして「1軍にいるレベルのバッターというのは、いい当たりで、いい角度で打球が上がればホームランになる。しかし、ホームランバッターは、ちょっとこすってしまった。バットの先に当たったと思っても、ホームランにしなくてはいけない。それができなければ量産はできない。ここがポイント」と強調した。

山﨑氏がホームラン王のタイトルを獲ったときには「半分以上は、芯に当たっていない。ちょっと詰まった。バットの先だった。泳がされた。そういう中でもホームランを打っていかないと、ホームラン王は獲れない」さらに「完璧に打つことはなかなかできない」と続けた。

「ドラゴンズの中では、一番ホームランを打てるバッターは、スウィングスピードのあるビシエドだが、彼はホームランバッターではない。バットの軌道は、ホームランバッターのものではない。どちらかというと、福田のほうが素質はある。しかし、今の福田は、打撃の技術というより、メンタルの弱さで20本の壁が破れない」と指摘して「それができる選手、素質を持っているのは石川昴弥」と期待の新人の名前を挙げた。

東海ラジオのプロ野球解説者がコメンテーターを務める『ドラゴンズステーション』(月~金16:00~)。山﨑氏のほか、ドラゴンズステーション東海ラジオのプロ野球解説者は、権藤博氏、鈴木孝政氏、鹿島忠氏、山本昌氏、谷繁元信氏、大西崇之氏、井端弘和氏、森野将彦氏など。東海ラジオでは『ドラゴンズステーション』に続いて、プロ野球実況生中継『ガッツナイター』でドラゴンズの試合をメインに熱い戦いを伝える。

ドラゴンズステーション

放送局:東海ラジオ

放送日時:毎週月曜~金曜 16時00分~17時58分

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