旧西大寺鉄道・大師駅跡に案内板 住民グループが駅名看板も再現

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住民グループの手で復元された西大寺鉄道大師駅のホーム

 「軽便(けえべん)」の愛称で親しまれた西大寺鉄道(1911~62年)の大師(だいし)駅跡(岡山市中区関)そばに、地域の住民グループが利用者でにぎわったかつてのホームの姿を復元した。本物そっくりの駅名看板を立てている。

 西大寺鉄道の遺構はほとんど残っておらず、大師駅跡すぐそばの空き地を活用し、ホームに見立てて地面をコンクリートで舗装。白い看板(高さ約2メートル、幅約1メートル)を立てた。看板には大きく「DAISI 大師(だいし)」と書き、両隣の駅も「ふぢわら」「さいでん」と旧仮名遣いで記して実物を再現している。駅名の下には竜操中(同赤田)の生徒が描いた絵も掲げ、田園風景を走る茶色い車両と見守る住民の姿を描いている。

 市の立てた案内板もあり、駅近くの虚空蔵大師(こくうぞうだいし)(同兼基)の参拝者が多いことにちなんで命名された逸話などを紹介する。

 ホーム復元は、東公民館(同高屋)を拠点に地域おこしなどを行ってきた「あかれんがクラブ」が中心となり、7月に完成した。

 クラブでは秋に西大寺鉄道沿線を歩くイベントも計画しており、松本晃昭代表(77)は「軽便は地域の大切な歴史。次世代に存在を伝えていきたい」と話す。