市民の個人情報を持ち出し、選挙に利用の平塚市議を県警が書類送検

渡部亮氏

 平塚市議の渡部亮氏(41)が市職員時代に市民の個人情報を持ち出し、自らの選挙活動に利用したとして刑事告発された問題で、県警は25日、市個人情報保護条例違反の疑いで渡部氏を書類送検した。

 捜査関係者によると、書類送検容疑は、2018年に市民の個人情報のデ-タをUSBメモリ-などに複写して持ち出し、選挙はがきの作成に利用した、としている。

 渡部氏は19年4月の市議選に立候補し、初当選。市は、持ち出された個人情報約3万2千件のうち少なくとも2人に渡部氏から選挙はがきが送られたとしており、「持ち出された個人情報が選挙に利用された」と主張している。

 一方で渡部氏はこれまで「退職のあいさつ状を出そうと思った。条例違反に当たらず、持ち出した情報も248件だけ。市は事実を誇張している」と反論している。

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