長崎県知事 直近1週間「一定落ち着き」 県内コロナ感染状況

 中村法道知事は25日の定例会見で、県内の新型コロナウイルスの感染状況について直近1週間は感染者が減少傾向にあるとして、「一定落ち着きを取り戻している」との認識を示した。
 県によると、県内では7月上旬に2カ月半ぶりに感染者(18例目)が確認されて以降、8月23日までに187人が感染。7月27日~8月2日の1週間は飲食店でのクラスター(感染者集団)発生などで64人の陽性が判明したが、8月23日までの直近1週間は19人にとどまっている。
 187人のうち新規感染者は54人で、他の約7割はその濃厚接触者や接触者。また新規54人のうちお盆の帰省者は2人で、現時点でここを起因とするクラスターは起きていないという。知事は「これまで多数の感染者が確認されているが、(拡大防止対策で)一定対応できているのではないか」と述べた。
 また県は無症状や軽症者用の宿泊療養施設について、新たに五島、上五島、対馬の各医療圏に各1施設計61室を確保したと明らかにした。これで確保済みの壱岐を含めて離島の医療圏ではすべて療養体制を整備。長崎、佐世保両市の施設と合わせて計224室を確保した。

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