真夏の戦いが続く明治安田生命Jリーグ。J1で首位を走る川崎フロンターレは本日26日、ヴィッセル神戸とアウェイで対戦する。
7月のJ1再開から連勝街道を歩み、ついにはリーグ新記録の10連勝を飾った川崎。
しかし23日に行われたアウェイでの名古屋グランパスに0-1と敗れ、今シーズン初黒星を喫して連勝記録は止まっている。
素早いパスワークでピッチ全体を幅広く使って生まれた金崎夢生の決勝弾は実に見事なものだった。
優勝を目指す上で、連敗はしないというのが一つの鉄則。中2日でのアウェイ連戦となる神戸戦は川崎にとって今シーズンを占う意味で重要な試合だと言える。
本日、8月26日はいわゆる「予備日」。リーグ再開以降では初めてJ1・J2・J3全カテゴリーの試合がない日だった。
しかし、ACL出場チームの試合消化のため、日程発表後にJ1の3試合が入ることが決定。その影響を大きく受けたのが、当初日程よりも早く、夏にタイトなスケジュールで試合を行うことになった対戦相手の3チームである。
特に川崎は、ここにアウェイの神戸戦が入った結果、「過酷すぎる8月」を送ることになってしまった。
彼らの今月の試合日程を見てみると…。
■川崎F 2020年8月試合日程
8月1日(日)19:00
vsガンバ大阪(J1第8節)
@パナスタ
8月5日(水)19:00
vs鹿島アントラーズ(YLC第2節)
@カシマ
8月8日(土)19:00
vs大分トリニータ(J1第9節)
@等々力
8月12日(水)19:00
vs名古屋グランパス(YLC第3節)
@パロ瑞穂
8月15日(土)14:00
vs北海道コンサドーレ札幌(J1第10節)
@札幌ド
8月19日(水)19:00
vsセレッソ大阪(J1第11節)
@等々力
8月23日(日)18:00
vs名古屋グランパス(J1第12節)
@豊田ス
8月26日(水)19:00
vsヴィッセル神戸(J1第24節)
@ノエスタ
8月29日(土)19:00
vs清水エスパルス(J1第13節)
@等々力
真夏の1ヶ月に9試合!すべてが中2日か中3日という、休みなしの9連戦となっている。なんてこった…。
8月に公式戦9試合を行う日程は、今年で27年目を迎えるJリーグの歴史において初めてのこと。
これまでの最多は2018シーズンに湘南ベルマーレが行った8試合(※J1:7試合、天皇杯:1試合)。空前絶後の年間51試合で争われた2009シーズンのJ2(※18チームによる3回戦総当たり)ですら8月は6試合だった。
今月、川崎と同じ9試合を行う予定だったのは北海道コンサドーレ札幌と鹿島アントラーズの2チーム。
ただ札幌は、23日に予定されていたサガン鳥栖とのアウェイゲームがコロナの影響で延期に。また、札幌の場合ホームゲームが屋内の札幌ドームで主に開催されており暑さの負担自体も他チームに比べて小さい。
鹿島はと言えば、YBCルヴァンカップは2節終了時点で敗退が決まったため、第3節の清水エスパルス戦は大幅にメンバーを入れ替えることができた。8月のアウェイゲームも本日のFC東京戦を含め関東圏が多い。
そうしたなか、川崎は今月、J1リーグはもちろんルヴァンカップでも結果を求められる試合が続いている。
さらに、よく見ると9試合中、アウェイがなんと6試合!ACLの影響で組み込まれた本日の神戸戦だけでなく(※本日開催の試合はすべてACL出場クラブのホームゲーム)、3試合で勝負を決することになったルヴァンもアウェイ2連戦と、何ともツキがない。
しかもコロナの影響で近隣クラブとの対戦からリーグを再開したとはいえ、8月のアウェイ6試合のうちルヴァン鹿島戦を除く5試合が関東以外での開催。これはさすがに…。
そんな「Jリーグ史上最凶の8月」を、川崎フロンターレがいかにしてまとめ上げるのか。
■川崎F 2020年9月前半試合日程
9月2日(水)19:00
vsヴィッセル神戸(YLC準々決勝)
@ノエスタ
9月5日(土)18:00
vs横浜F・マリノス(J1第14節)
@日産ス
9月9日(水)18:30
vsヴィッセル神戸(J1第15節)
@等々力
9月13日(日)18:30
vsサンフレッチェ広島(J1第16節)
@等々力
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この通り、9月を含めると最終的に13連戦となるのだが、ひとまず残り2試合となった今月、彼らの歴史に残る「日程との戦い」に注目したい。