メッシ、シティに電撃フリー移籍か「近年最高の0円移籍TOP10」

バルセロナに対して退団の意思を伝えたとされるリオネル・メッシ。すでにマンチェスター・シティ行きを決断したとの情報もある。

もしそうなれば、史上最大の0円移籍になるだろう。ここでは、近年最高のフリー移籍をまとめてみた。

ロベルト・レヴァンドフスキ

(ドルトムント→バイエルン/2014年)

2013年夏、ドルトムントはレヴァンドフスキをバイエルンに売ることを拒否した。そして、契約を更新できなければ12ヶ月で彼がどこかに退団してしまうこと、それがバイエルンになるであろうことは気づいただろう。

まさにレヴァンドフスキはそれをしたし、彼にとっては最高の決断になった。

バイエルンでは289試合で246ゴールを決め、クラブ史上最高の補強に。彼自身も32歳にして悲願のビッグイヤーを手にしている。

ポール・ポグバ

(マンチェスター・ユナイテッド→ユヴェントス/2012年)

財務的なレベルで言えば、世界最高のフリートランスファーだろう。ユヴェントスは2012年にタダでポグバを手に入れたが、4年後には8900万ポンドというとんでもない額で売却することができた。

そしてポグバも世界的な選手の一人に成長し、イタリアでは数多くのタイトルを獲得した。彼の取引なしにユヴェントスの黄金時代は続かなかっただろう。

ジェームズ・ミルナー

(マンチェスター・シティ→リヴァプール/2015年)

2015年夏、フリーで加入したミルナーは加入後わずか3試合目でキャプテンマークも巻いた。

究極のプロであり、怪我人で最終ラインが危機的状況に陥った際には、微塵のためらいもなく左右のサイドバックでプレーする。また、PKキッカーも託されるなど、プロフェッショナルとしても高く評価されている。

そのユーティリティ性と経験値はユルゲン・クロップ監督のチームにおいて不可欠だ。

レオン・ゴレツカ

(シャルケ→バイエルン/2018年)

「バラックの再来」として若き頃から期待されていた大型MF。上背があり攻守に働ける選手で、懐の深いボールキープが特徴でパスも出せる。

シャルケからバイエルンへの0円移籍は度々起きており、彼が移籍を決めた際にも大きな騒動になった。

今季はリーグ戦中断中に筋肉を増強し、モンスター級の選手に成長。あまりのガチムチ化は大きな話題になった。

アンデル・エレーラ

(マンチェスター・ユナイテッド→PSG/2019年)

実力者ながら代表には縁がなく、世界で最も過小評価されている選手のひとり。

かつてはエレガントな技術、スルーパスのセンス、キックレンジの長さを活かした展開力を武器とする攻撃的MFだった。

だが、プレミアリーグで守備力を伸ばすと、ソリッドなセンターハーフとしての地位を確立してみせた。

ダニ・アウヴェス

(バルセロナ→ユヴェントス/2016年)

バルセロナで長く活躍を見せていたものの、クラブ側が契約を延長しないことを決断。2016年の夏にユヴェントスへとフリーでやってきた。

ただ、イタリアでは僅か1年のプレーに終わり、それほど馴染めなかったと本人が明かしている。翌年夏に契約満了でパリ・サンジェルマンへと移籍していった。

ズラタン・イブラヒモヴィッチ

(PSG→マンチェスター・ユナイテッド/2016年)

PSGを退団したイブラは、ジョゼ・モウリーニョに説得され、ユナイテッドで自らを試すことにした。

年齢などを不安視する声もあったが、開幕直後のゴールラッシュでそれらを払拭。 ゴール欠乏に陥る時期もあったが、全コンペティションで計28ゴールをマークした。

ただ、靭帯を損傷する重傷を負ったことでシーズンが終了。もしこの負傷がなければ、ユナイテッドにもう1シーズン留まったかもしれない。

アンドレア・ピルロ

(ミラン→ユヴェントス/2011年)

ユヴェントスがアントニオ・コンテを監督に任命した2011年。同じ夏に行なわれたピルロの獲得も、イタリアサッカー界のパワーシフトを感じさせるものだった。

ミランは10年貢献してきた彼を簡単にフリーで放出。その選択は重大な過ちであったことは後に証明された。ピルロは白と黒のユニフォームをまとい、セリエA4連覇に大きく貢献したのだ。

「アンドレアがユーヴェに行くと言ったとき、最初に思ったのは『ああ、神はいるんだな』ということだったよ」とはジャンルイージ・ブッフォンの談である。

ミヒャエル・バラック

(バイエルン・ミュンヘン→チェルシー/2006年)

バイエルンとの契約が満了となった“皇帝”は、マンチェスター・ユナイテッドを蹴って、チェルシー入りを選んだ。

ただ、1年目は低パフォーマンスに加え怪我もあり失望に終わる。そのため、1年で退団する可能性すらあったが、疑念を抱く人々にそれが間違いだと自ら証明してみせた。

30代の選手との契約延長は1年のみというロマン・アブラモヴィッチ氏の方針によって最終的に退団を決断したが、カルロ・アンチェロッティ監督は彼を保持したがっていたとされており、いかに評価されていたかが分かる。

ダビド・シルバ

(マンチェスター・シティ→レアル・ソシエダ/2020年)

リーガからプレミアに羽ばたき、飛翔した天才レフティ。

今夏に10年過ごしたシティを離れて、スペインへの帰還を決断。ラツィオ移籍が濃厚とされていただけに騒動に発展してしまった。

ただ、彼の場合はまだ新天地でプレーしていないため、最高かはまだ分からない。

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今夏は彼以外にもウィリアン(アーセナル)やペドロ(ローマ)らがフリー移籍しているほか、今後チアゴ・シウヴァやエディンソン・カバーニもフリーで新天地を求める。

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