石垣市長SNSに「気は確かか?」 コロナ対策商品券否決で「場外乱闘」 野党は抗議

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 【石垣】沖縄県石垣市議会の議会運営委員会で25日、市がコロナ禍対策として提案したプレミアム付き商品券事業の議会提案について野党と与党会派「未来」が反対したため議長判断で同日開会予定の臨時会は流会となった。中山義隆市長はSNSを通して野党と「未来」の対応に「気は確かか?」と発信した。これを見た野党が急きょ抗議声明を発表するなど“場外乱闘”の様相を呈した。中山市長は報道陣の取材に「窮状にある人を念頭に置いて議論してほしかったが、開会すらされず残念だ。『気は確かか』と思っている」などと述べた。

 同事業案は13日の臨時会でも野党と一部与党の反対多数で否決されており、事実上2回目の否決となった。事業の必要性では一致するが、制度設計を巡る考えの違いを乗り越えられず議案は宙に浮いた形だ。

 事業はコロナ禍にある事業者支援を目的にし、幅広い事業所を対象にした1万円分と地元事業者対象の5千円分の商品券を1万円で購入できる制度。非課税世帯などは5千円分の交付か、購入かを選択できる。国の臨時交付金を財源とする。前回、1万円での購入負担は重いとの指摘を受け市は今回、分割購入を可能とする案を追加して提案する予定だった。

 流会を受けて与党の自民系と野党、「未来」はそれぞれ会見を開き、お互いの批判を繰り広げた。

 議運委で反対した野党と「未来」は一般財源拠出による制度拡充などが必要だとの立場で、分割購入追加は「(否決された議案の)微調整にすぎない」と一蹴した。前回否決しても市に歩み寄りの姿勢がないとし「議会軽視だ」(野党議員)と反発した。

 一方、自民系は事業者への早期支援が必要だと強調。議案提案すらされなかったことに「議場で説明を受けることも、審議することもなく蹴った。前代未聞で横暴だ」とし、こちらも「議会軽視だ」と野党などの姿勢を批判した。