NLSニュルブルクリンク耐久シリーズが8月末から観客を受け入れ

 8月29日に開催されるNLSニュルブルクリンク耐久シリーズ(旧VLN)第5戦『ローヴェ6時間・ADACルーア・ポカール』に、新型コロナウイルス感染拡大後、今シーズン初めて2500名限定ながら観客迎え入れることになった。

 これは、ニュルブルクリンクがあるラインランド-プファルツ州のアールヴァイラーの行政機関から観客動員に向けた認可が下りたためで、8月26日の10時からオンラインチケットの販売が開始された。ノルドシュライフェ(北コース)の各地に点在するコース脇での観戦は継続して中止されているものの、グランプリコースのグランドスタンドのBMW Mパワー(T3)、ビルシュタイン(T4)、メルセデスの3カ所のスタンドでの観戦が可能となる。

 ふだんは行われている当日券の窓口販売は中止され、オンラインのみの前売り販売となり、大人1名18ユーロ、14歳以下の子供は入場が無料となるが、オンラインで無料チケットを予約する必要がある。また、各スタンドに併設される駐車券(8ユーロ)も併せてオンラインでの購入が必須となる。

 ソーシャルディスタンスを保つために、販売される全チケットが指定席制となり、万が一新型コロナウイルスの感染の疑い者が出た場合に紐付けできるようになっているという。また、観戦中や駐車場の移動にはマスク着用が義務付けられる。

「少しずつだが、やっとNLSにも通常の日々が戻りつつある。そしてようやく、ファンの皆さんにサーキットで生のレースをふたたび楽しんでもらえる日が訪れようとしている。観客の存在はモータースポーツと我々のシリーズにとって不可欠であり、皆さんがサーキットに戻ってきてもらえることを非常に嬉しく思う」とVLN VV GmbH&Co. KGの代表取締役のクリスティアン・シュテファニはコメントしている。

 新型コロナウイルス感染拡大防止のためにニュルブルクリンクやNLS主催者が共同で作成した衛生安全対策のガイドラインに基づき、観客は行動や感染防止策に協力して観戦しなければならないが、待ちに待った今季初のファンに開放されるNLS、またニュル24時間レース前の最後のリハーサルレースとあり、現地観戦を望むファンが多いに違いない。

 コロナ禍とあり、参加台数が危惧されていたが、NLS第5戦では168台の参加が予定されている。レースは8月29日現地時間8時30分~10時に予選が行われ、同日12時(日本時間19時)にスタートする。レースはNLSオフィシャルサイトとYoutubeでライブ生配信される。

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