新幹線長崎ルート 岸田氏「しっかり応援する」 中村知事ら、与党に2023年度着工要望

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岸田政調会長(中央)に23年度着工などの要望書を手渡す中村知事ら=自民党本部

 九州新幹線長崎ルート未着工区間の新鳥栖-武雄温泉の整備を巡り、中村法道知事らが26日、自民党本部や官邸で政府・与党の要人に2023年度着工やフル規格での整備を要望した。佐賀県が着工に向けた環境影響評価(アセスメント)の手続き入りに同意せず、着工が厳しい中での“直談判”。岸田文雄自民党政調会長は「しっかり応援する」と応じた。
 岸田政調会長は与党整備新幹線建設推進プロジェクトチームの座長を務める。要望は非公開で長崎ルートについて「思い入れのある事業。しっかりと期待に応えていく努力をしなければならない。一義的には国家プロジェクトとして国の責任ではあるが、与党の立場からもしっかり応援していきたい」と語ったという。
 官邸では菅義偉官房長官に面会。「経緯は大臣から報告を受けている。引き続きしっかり取り組むよう伝える」と述べたという。
 要望は、23年度着工に向け早急に環境アセスに着手することのほか、北陸新幹線と一体的に整備財源を議論し確保することや、フル規格による整備の早期実現など。中村知事は要望後、記者団に「財源論議で取り残されてしまうとの不安の声も数多くある。早期着工に向けて(政府・与党に)お力添えをいただきたい」と話した。
 要望には瀬川光之県議会議長や宮脇雅俊県商工会議所連合会会長、本県選出国会議員らが同席した。