海自佐世保 出口新総監が着任 「誇り持ち勤務を」

着任式で隊員に訓示する出口総監=佐世保市、海自佐世保地方総監部

 海上自衛隊佐世保地方総監に25日付で就任した出口佳努海将(58)の着任式が26日、佐世保市平瀬町の同総監部であり、隊員約150人を前に訓示した。
 出口総監は、日本を取り巻く安全保障環境は一層厳しさを増しており、周辺国の軍事力増強などに伴い「平時でも有事でもない、いわゆるグレーゾーンの事態が増加、長期化する傾向にある」と指摘。「事態の発生や悪化を防止するための対応が必要。平素における闘いに勝ち抜かねばならない」と強調した。
 指導方針には「精強・即応」と「誇りを持て」を掲げ、「職域や配置は多様で多岐にわたるが、その一つ一つが必要不可欠なものだ。誇りを持って勤務してもらいたい」と激励した。
 出口総監は大阪府出身、岡山大卒。戦術航空士として経験を積み、佐世保地方総監部幕僚長、統合幕僚学校長、海上幕僚副長などを歴任した。


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