Covid-19の影響はシリコンバレー最大のスタートアップ・カンファレンスにもみられている。サンフランシスコを舞台にこれまで多くの著名人が議論を繰り広げ、革新的なテクノロジーをもつスタートアップがピッチをおこなったTechCrunch Disrupt SFを紹介しよう。
これまでの登壇者はシリコンバレー・Tech界の大物がずらり!
このタイトルを見て映画祭か何かの記事と思われた方もいるかもしれない。ウィル・スミスといえば日本にも馴染みのあるハリウッド界のスーパースター、直近ではディズニー映画・アラジンのランプの精・ジーニーを思い浮かべた人も多いかもしれない。
しかし、ウィル・スミスがスタートアップ(創業間もないベンチャー企業)を支援する投資家の一面があることをご存知だろうか。それも彼が手がけるファンドに賛同しているのが、サッカー日本代表、あの本田 圭佑だというから驚きだ。
そんなコラボレーションの話をウィル・スミスがおどけながら繰り広げたのが、シリコンバレー発のスタートアップ・メディアTechCrunchが主催するDisrupt SF 2019だ。スタートアップのメッカであるシリコンバレー・サンフランシスコエリアでも最大規模のカンファレンスであり、これまでのゲストも、Facebook創業者のマーク・ザッカーバーグ、仮想通貨イーサリウムの考案者ヴィタリック・ヴテリンなど、ビジネスとテクノロジーの双方に大きな影響を与える巨人ばかりだ。
昨年10月におこなわれた2019にも、あのSalesforce創業者マーク・ベニオフ、元Google副社長マリッサ・メイヤーといった著名人ゲストに加え、アメリカ国内外から多くのスタートアップと約10,000人の参加者を集めた。ちなみに会場の歓声をウィル・スミスよりも集めたのは、アメリカで大人気のファンタジー・Game of Thronesの主演を務めたメイジー・ウィリアムズだった。
Covid-19の影響がどう出るのか、オンラインカンファレンスの真価が試される
今年のDisruptはCovid-19の影響もあり9月14~18日にオンライン開催されることが決まっている。今年は生でウィルのおどけた姿を見られないのか、、、だけど今年は画面上でウィルを見られるぜ!とはいかないかもしれない。
8月時点で、イベントスポンサーの数が2019と比べて少なすぎるのである。そのせいか、現時点で登壇が予定されているゲストに超がつく著名人も少ない。オンライン開催だから参加費は抑えたいけど、経済が冷え込んでいてスポンサーについてくれる企業もいない、、、というTechCrunchの悲鳴が聞こえてきそうである。とはいいつつ、コロナ禍でも衰えをみせないシリコンバレー・エコシステムが産んだスタートアップの、白熱したピッチを是非みせてもらいたいものだ。