オムロン、製造現場を再現したFA技術の集積拠点 「オートメーションセンタ」のバーチャル見学提供を開始

現在、モノづくり現場は、従来からの課題であった多品種少量生産や熟練工不足に加え、新型コロナウイルス感染拡大防止のための3密回避や人手作業の自動化など、ニーズが急速に変化すると同時に、AIやIoT、ロボティクスなどの技術革新によりシーズも進化している。オムロン株式会社は、製造現場の課題を解決するファクトリーオートメーション(以下、FA)技術の集積拠点「オートメーションセンタ」(以下、ATC)のバーチャル見学を開始する。国内外に37か所あるATCのうちの旗艦拠点「オートメーションセンタ TOKYO(ATC-TOKYO)」の施設や展示デモ機をバーチャル上に再現したコンテンツをパソコン上で見学できるようになり、時間や場所の制約なくオムロンのFA技術を体感できる。ATCは、AIやIoT、ロボティクスといった技術に加えて、オムロンの持つ20万種以上の制御機器をすり合わせた技術力とアプリケーションを使用し、顧客の課題に合わせた解決策を体感・実証ができるという。また、顧客が各種機器導入時に必要となる技術トレーニングも提供している。今回、オムロンは新型コロナウイルス感染防止策として、3Dカメラでの撮影によって360°ウォークスルー体験できる技術でATC-TOKYOをバーチャル上に再現した。実際に歩いて回っているような感覚でATC-TOKYOの施設を見学できる上、課題に応じて実際のデモ機動画でオムロンのソリューションが体感できる。その後、要望に応じてATCを実際に見学またはリモートでオンライン中継をつなぎ、ATCの特徴である実機の動きを伴った「実証・検証」、「技術トレーニング」プロセスも体験できる。さらに、言語も英語や中国語に順次対応させるとした。

施設見学イメージ

デモ機の体験イメージ:ロボットハンドに小型・軽量な3D画像センサーを搭載しピック&プレースを行うデモ

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