あふれるお出汁!いなり寿司専門店 「釣狐」伊丹空港に第1号店NEWオープン

2020年8月にリニューアルした関西旅の玄関口「伊丹空港(大阪国際空港)」。保安検査場通過前と通過後の南・北ターミナルに36店舗が新しく登場しています。保安検査場のさらに奥で、あとは搭乗口に向かうだけと思ったところ、京都の生八つ橋で有名な「おたべ」の新しい形のお店、京出汁のいなり寿司専門店「釣狐(つりぎつね)」と出会いました。飛行機に乗る前にちょっと小腹に入れたくて、たまらず立ち寄ってみたので紹介します!

伊丹空港が初出店!「京出汁おいなり 釣狐」

伊丹空港(大阪国際空港)の北ターミナルの搭乗待合エリアにオープンした「京出汁おいなり 釣狐」。

“京都の出汁文化を伝えたい”と意気込む京都発のいなり寿司専門店です。

店名の由来は、狐と油揚げが登場する狂言『釣狐』から引用されています。高い技術を要する大曲に、精神力と高度な技術が求められる京料理で重要な役割を担う「出汁」を重ね合わせたそうです。

お店の前には京都土産の定番「おたべ」も販売されています。

横に細長い店内は、明るい無垢材に囲まれ落ち着きがあり、和の雰囲気にあふれる佇まいをしています。

朝(6:30 〜10:00)は「朝いなり定食」、昼から(10:00 〜20:20)は「いなり定食」のメニューがあり、九条ねぎの蕎麦などの定食や、ちょい呑み定食など、単品からセットまでそろっています(新型コロナウイルスの影響で、商品提供時間は変更の可能性があります)。

「おたべ餡の抹茶クリームあんみつ」「おたべ餡の冷やしぜんざい」など、京都らしいちょっとした甘味もございます。

ちょっと小腹にがちょうど良い「京出汁おいなり」

出発前のわずかな時間で駆け込んでいただいたのは「京出汁おいなり」(単品370円・税込)。注文したらすぐ運んできてくださいました。

おいなりさんが2個、隣にはガリが添えられ、美しいセッティングに京都に来たような贅沢な心地です。

箸袋には狂言『釣狐』の原画モチーフが描かれています。

味の決めては、北海道産真昆布・鯖節・鰯節で出汁を取り、鰹節で風味を付けて丁寧に取った一番出汁とのこと。一口食べただけでびっくり!ジュワッとお出汁があふれてきます!

お揚げは、150年以上の歴史ある京都を代表する老舗豆腐店「嵯峨豆腐 森嘉」の 上質な油揚げ。揚げ油の鮮度にもこだわり、薄すぎず厚すぎず、お出汁が染み込み噛むたびにあふれてきます。寿司飯の良さを引き立てる薄味仕立てですが、大豆の風味もしっかり感じます。

寿司飯は、京都のこしひかり(おたべ会のお米)をお出汁と一緒に炊きあげています。お出汁をたっぷり含んでいるのにお米の食感は失われず、一口食べるとホロホロとほどけてゆく・・・。お酢が控えめで、京出汁の旨味と香りが豊かで、お寿司というより京料理の世界に浸っているようです。

テーブルには山椒と七味も置いてあるので、お好みで味を変えてみてもいいですね。

お茶も味わいよく、翠の深い余韻で食事を締めくくりました。サクッといただくというにはおこがましい、ゆっくり味わいたくなる逸品です。

京都と飛行機、両方楽しみながらおたべやす

お持ち帰りに「お出汁のおいなり」は、3個入(551円・税込)・5個入(918円・税込)・15個入(3240円・税込)と用意されています。

めでたい白い包装と赤い風呂敷。移動中のお食事やお土産にぴったりなサイズ。

前面はガラスで仕切られて圧迫感がなく、お向かいに飛び立つ飛行機を目にすることができます。

飛行機と京都の融合を楽しめるのも空港ならではのポイント。ここは伊丹空港ではなく京都?と錯覚してしまうほど、ギリギリまで旅を楽しめる「釣狐」に立ち寄ってみてはいかがでしょう。

釣狐大阪国際空港店

住所:大阪府豊中市螢池西町3-555(北ターミナル2F搭乗待合エリア)

電話:06-6836-9217

営業時間:6:30〜20:20(L.O.19:50)

※新型コロナウイルスの影響で営業時間変更の可能性あり

交通:大阪モノレール「大阪空港駅」から徒歩約5分

HP:http://www.bijuu.co.jp/tsurigitsune

[all photos by kurisencho]

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