バルセロナ、この10年の「奇妙過ぎる補強」TOP5

この数年大きな補強を繰り返したバルセロナ。リーガでは6年で4回優勝を果たすなど、その力を発揮してきた。

しかし、その一方で「なぜこんな補強をしたのか?」と思えるような取引も…。今回は『Sportskeeda』から「バルセロナがこの数年で行ってきた奇妙な補強」をピックアップする。

アレイシ・ビダル

バルセロナ加入:2015年

加入時の移籍金:1700万ユーロ(およそ21.22億円)

バルセロナのスターになるためにカンプ・ノウへ行くことは、とんでもない選手たちの中で道に迷うリスクを伴う。アレイシ・ビダルは非常に有望な攻撃的サイドバックであり、1700万ユーロもの移籍金が支払われたが、チームに馴染むことはなかった。

2015年の夏に契約を結んだものの、バルセロナは移籍禁止処分を受けていたことから冬までプレーすることができず。その忍耐は実を結ばず、3年間のリーガでわずか15試合しか起用されることはなかった。

バルセロナで印象を残せなかったものの、彼は再び古巣のセビージャに戻ることができた。ところが、それから調子を取り戻すことがなかなかできずにいる。今季はアラベスへと貸し出されていた。

ミラレム・ピャニッチ

バルセロナ加入:2020年

加入時の移籍金:6000万ユーロ(およそ74.89億円)

先日行なわれたばかりだが、バルセロナだけではなくサッカー界全体を見ても奇妙な取引の一つだ。

23歳の期待されるブラジル人MFアルトゥールは、その試合を支配する能力から次なるチャビになるのではないかと言われる選手だ。バルセロナは中盤の若返りを狙っていたはずだが、彼を犠牲にしてまで手に入れたのがユヴェントスの31歳ミラレム・ピャニッチだった。

額面を見ればアルトゥールが7200万ユーロ(およそ89.9億円)、ピャニッチが6000万ユーロ。バルセロナにとっては1200万ユーロ(およそ15億円)の収入があった取引…だとしても不可解過ぎる。一説には財政のバランスをとるためにやったと言われているが…。

マウコン

バルセロナ加入:2018年

加入時の移籍金:4100万ユーロ(およそ51.17億円)

2017-18シーズンのUEFAチャンピオンズリーグで見事なプレーを見せたローマ。準々決勝でバルセロナを相手に劇的な勝利をあげていた。

そして彼らはボルドーでプレーしていた才能あるブラジル人FWマウコンと契約しようとした。空港に降り立つと伝えられた彼を歓迎するため、ローマのサポーターが集まっていた。

ところが、その直後にマウコンはバルセロナからのオファーを受け、そのままスペインへ。敗北の腹いせのように奪い取ったマウコンは、バルセロナでわずか15試合しか起用されなかった。

彼が獲得されたのも奇妙だが、1年後にゼニトが4000万ユーロ(およそ49.9億円)も出して買ってくれたことも奇妙であるし、ロシアでは怪我でほとんど試合に出られなかったのも奇妙だ。

パウリーニョ

バルセロナ加入:2017年

加入時の移籍金:4000万ユーロ(およそ49.92億円)

いろいろな意味で奇妙な取引だったのがパウリーニョだ。2017年の夏に中国の強豪クラブ広州恒大から4000万ユーロで加入した。

アジアから突然やってきたブラジル人ということでファンからは不安の声も上がったものの、この奇妙な取引は非常に成功した。バルセロナの中盤にエネルギーをもたらし、49試合で9ゴールも奪い、攻守に貢献した。

ところが、なぜかさらに奇妙なことに、翌年には広州恒大へと買い取りオプション付きのローンで移籍していった。この取引は成功といえば成功なのだが、結局彼がどうしてこんなことになったのか、誰も説明できない。

ケヴィン=プリンス・ボアテング

バルセロナ加入:2019年

加入時の移籍金:100万ユーロ(およそ1.25億円)

おそらく今後マルティン・ブレイスウェイトもここに入ってくるだろうが、今のところ1位はボアテングだ。2019年1月、サッスオーロでプレーしていたボアテングは100万ユーロの手数料でカンプ・ノウへとやってきた。

ところが、ほとんど試合のメンバーには入らず、半年間で3試合のみのプレーに終わり、最後のセルタ戦で無駄なイエローカードをもらっただけの印象しか残していない。

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世界で最も優秀なアカデミーを備えているというバルセロナが、怪我人がいたとはいえなぜ100万ユーロをかけてボアテングを獲得したのか…クラブの誰が提案したのかよくわからない。あまりにも奇妙だ。

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