コロナ禍でも新作提案を 波佐見焼 商社向け販売会

19窯元の商品が並んだ夏季展示販売会=波佐見町

 波佐見焼の窯元でつくる波佐見陶磁器工業協同組合(松尾慶一理事長、40社)の商社向け夏季展示販売会が26、27の両日、東彼波佐見町井石郷の同組合会館で開かれた。
 卸商社や小売業向けの新作発表の場として毎年開く。組合に加盟する19社が新作を中心に皿やカップなどを展示し、2日間で約220社が来場した。
 本年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響で波佐見陶器まつりが中止に。同組合によると陶磁器の消費が振るわず、例年より大幅に売り上げが落ちている。
 展示販売会も中止が検討されたが「新商品の提案は次につながる」との思いから、感染予防を徹底した上で開催した。松尾理事長は「(外出自粛などで)家庭料理が注目されている。立ち止まることなく、日用食器である波佐見焼の魅力を広く伝えられる方法を考えていきたい」と話した。

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