「お花のセンセイ」沢口靖子が花への哲学を核に、華道の家元にして新人議員を熱演!

テレビ朝日系にて8月30日に放送されるドラマスペシャル「お花のセンセイ」(午後9:00)で、主演の沢口靖子が華道に挑戦する。

沢口演じる華道の家元・鳳丸子は、そのかれんなイメージと知名度からいわゆる神輿候補として担ぎ出された代議士。しかし元来、丸子は困った人々を見捨てることのできない優しさを持ち、かつ生真面目で頑固な性格。1人の少女から陳情を受けたことをきっかけに、党の重鎮たちの意に反し、自身の公約「誰もが“笑顔の花”を咲かせられるような国づくり」を実現するため突き進んでいく。

脚本を読んだ沢口は「華道の家元である丸子が男社会である政治の世界で哲学を貫くたくましく成長する姿が描かれていて、その健気な姿に心を打たれました」とコメント。そして、「“お花と向き合って生きてきたこと”が丸子というキャラクターの核となっているので、脚本の監修にも携わってくださった先生に習いに行きました」と明かした。

実は自身も20代の頃に華道をたしなんだことがあるという沢口。しかし、「今回はただ単純に“お花を生ける”ということではなくて、先生のお花に対する哲学が丸子の精神と通じるものがあると感じ、参考にさせていただきまた。例えば自然な枝ぶりをそのまま生かし、お花の一番いい顔を正面に向けてあげる。虫食いの葉っぱや枯葉も時には残し、それも一つの作品として捉えてあげる。それぞれの個性を認め、生かしていくこと…。そんなお花に対する考えが、さまざまな人々に慈しみを持って接する丸子の思いに通じるなと思って、そのあたりを丸子の“芯”として役柄を作りました」と、華道をあらためて真摯(しんし)に学び、役作りへと昇華させていったことを強調した。

この姿勢には、丸子の秘書・幸田光喜役を演じ、沢口が花を生ける場面を間近で見てきた八嶋智人も、「先生と沢口さんの会話を聞いていると、お花をどう見せるか、どう生けるかだけじゃない。どう芝居をするか、どう生きるか、どう感じるか。そういうところまで話し合われていたので、度肝を抜かれました。お二人はものすごくハイレベルな会話をされていました」と、花を通じて作品や人生を見つめ、新たな役柄を演じきった沢口に感服した様子。

沢口は最後に「この作品は永田町を舞台に描かれた社会派ドラマであり、ヒューマンドラマであり、私が演じる丸子と八嶋さん演じる秘書・幸田さんの成長物語でもある作品です。ぜひご期待ください!」と作品の見どころをアピールしている。

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