宇久にメガソーラー考える会 住民ら、事業者に説明求める方針 佐世保

メガソーラーなどの地域課題を考える住民団体の発足集会=佐世保市宇久町、妙蓮寺

 佐世保市宇久島で計画されている国内最大級の大規模太陽光発電所(メガソーラー)などの地域課題について考える住民団体「宇久島の生活を守る会」の発足集会が29日、同市宇久町であり、計画に対する島民の理解が不足しているとし、事業者に説明を求めていく方針を決めた。
 メガソーラーの建設は九電工(福岡市)などが計画。地権者から土地を借り、太陽光パネル約150万枚を設置する。本年度中の着工、2023年の売電開始を目指している。
 市民団体は地域課題に島民の意見を反映させるため発足。集会には島民ら約40人が出席した。発起人で、妙蓮寺住職の佐々木浄榮さん(41)は、メガソーラーは経済波及効果が見込める一方、「(地権者以外に)島民に利益はない」と指摘。「住民が純粋に島の将来を考える場を提供したい」とあいさつした。
 出席者からはパネル設置による自然破壊を懸念する声が噴出。今後、意見や要望を集約して事業者や行政に示し、説明を求める方針を確認した。

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