【新型コロナ】医療従事者応援、疫病退散願い花火 横須賀

市民病院の屋上で地域住民からの感謝の花火を見上げる医療スタッフ=29日夜、横須賀市長坂

 新型コロナウイルス患者の治療を担う横須賀市立市民病院(同市長坂)がある同市西地区で29日夜、医療従事者への感謝と疫病退散を願う花火が打ち上げられた。武山、長井、大楠の連合町内会などが協力し合い、経費は全て地元住民らで賄ったという。

 午後8時から約5分間、約150発の大小さまざまな花火が夜空を彩り、病院の屋上などから医師や看護師らが打ち上げの様子を見上げた。感染病棟担当の女性スタッフ(27)は「緊張の日々が続く中で、今夜は大きな元気と勇気をもらった」と話していた。

 毎夏恒例の同地区納涼花火大会は中止としたが、「日頃お世話になっている市民病院を応援したい」と実行委員会を解散せず準備を進めてきた。「密を避けるために広報は見送り、周辺住民への必要最低限の連絡にとどめた」という。

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