きょう31日(月)は、大型で強い台風9号が発達しながら接近する沖縄では記録的な暴風が吹くおそれがあり、暴風や高波、高潮、大雨に警戒が必要だ。
　また、北日本から西日本にかけても不安定な天気となり、晴れ間があっても、特に午後は天気の急変に注意したい。さらに、東海から西日本では猛烈な暑さが続き熱中症にも警戒が必要になる。

台風9号は発達しながら沖縄に接近　暴風に厳重警戒

　大型で強い台風9号は午前3時現在、発達しながら沖縄の南海上を北上中で、今夜からあす9月1日(火)の朝にかけて非常に強い勢力で沖縄地方に接近する見込み。台風の接近に伴い沖縄・奄美では次第に風が強まって、特に、沖縄では今夜からあすにかけ、奄美でもあすは、一部の住家が倒壊するような記録的な暴風となるおそれがある。猛烈なしけとなる所もあり、暴風や高波に厳重に警戒するとともに、大潮の時期と重なるため高潮にも警戒が必要だ。

　また、沖縄・奄美では、きょうの午後から台風本体や周辺の雨雲がかかり、雷を伴った猛烈な雨の降る所もあって大雨となる見込みで、土砂災害や低い土地への浸水、河川の氾濫に警戒・注意するとともに落雷や竜巻などの激しい突風にも注意したい。
　台風への備えは雨・風が強まる前、きょうの午前中まで済ませ、暗くなる前に避難行動を完了した方が良さそうだ。

北日本は曇りや雨　東・西日本も午後は不安定

　低気圧や前線の南下に伴い東北は太平洋側を中心に一日雨が降りやすく、関東も夕方から夜は雨の降る所が多くなる見込み。東北南部や関東では、雷を伴って局地的に非常に激しい雨が降る見込みで、落雷や突風などに注意し土砂災害や河川の増水・氾濫などに警戒・注意が必要だ。 また、晴れる東海から西でも午後は大気の状態が不安定で、天気急変のおそれがある。

東海から西は猛暑続く　関東もかなりの蒸し暑さ

　きょうも東海から西では、最高気温が35℃を超える猛暑日になる所が多い見込み。関東は雲が多い分、気温の上昇が抑えられるが、それでも内陸を中心に35℃近くまで上がり、かなり蒸し暑く感じられそうだ。引き続き体調管理に気を付け、熱中症にかからないよう出来るだけ涼しい環境で過ごすようにしたい。
　一方、北日本ではきょうも暑さが和らぐ見込み。

＜31日の予想最高気温(前日差)＞
札幌　22℃(+2℃)　9月中旬
仙台　24℃(-4℃)　9月中旬
東京　33℃(-2℃)　真夏以上
名古屋　38℃(+1℃)　真夏以上
大阪　37℃(±0℃)　真夏以上
福岡　34℃(-1℃)　真夏並み
那覇　30℃(-2℃)　平年並み

（気象予報士・海老原美代子）