長崎県高校新人水泳 森山(長崎南山)4冠 女子50自・仲田(諫早商)大会新V

【男子100メートル自由形タイムレース決勝5組】50メートル自由形とリレー2種目と合わせて2年連続4冠を達成した森山(長崎南山)=佐世保市総合グラウンドプール

 水泳の長崎県高校新人大会は29日、佐世保市総合グラウンドプールで行われ、男子50メートル自由形は森山遼(長崎南山)が24秒05の大会新で優勝した。森山は第1泳者を務めた400メートルリレーも3分40秒90の大会新Vに貢献したほか、100メートル自由形、400メートルメドレーリレーと合わせて4冠を達成した。
 新型コロナウイルス感染予防のため、通常2日間の日程を1日に短縮。予選は行わずに、全36種目をタイムレースで実施した。例年、各種目3位以内と標準記録突破者は全九州新人大会(末弘杯)の参加資格を得られるが、10月に長崎市で開催予定だった同大会は中止が決まっている。
 女子50メートル自由形は仲田葵(諫早商)が自らの大会記録を0秒42上回る27秒38でV2。100メートルバタフライも1分03秒64の大会新で制した。男子200メートル平泳ぎは吉村和真(佐世保南)が2分23秒01の大会新をマーク。200メートル個人メドレーも2分9秒80の大会新で2冠を飾った。女子100メートル平泳ぎは小関葵(青雲)が1分12秒10の大会新でトップゴールした。
 総合の男子は長崎南山が3年連続4度目、女子は九州文化学園が12年ぶり6度目の頂点に立った。

コロナ禍でも成長
 2年連続4冠を達成した男子自由形の森山(長崎南山)。大会前日に誕生日を迎えたばかりの17歳は「昨年は出せなかった個人種目の大会新を、50メートルで出せて良かった」と充実した表情で振り返った。
 第1泳者を務めた最初の種目の400メートルリレーは、序盤から差を広げて大会新Vに貢献。晴天の屋外プールで水温が上がる中、約2時間後の50メートル自由形も「体がよく動いた」と24秒05の大会新をマークした。続く100メートル自由形も制し、アンカーで臨んだ最後の400メートルメドレーリレーは「3人が1位でつないでくれて、楽しく泳げた」と余裕のトップゴール。男子総合V3の立役者となった。
 次の目標は高校・中学47都道府県通信大会(20日・長崎市)で全国上位のタイムを出すこと。コロナ禍の中でも成長した姿を披露したエースは「50メートルで23秒60、100メートルで52秒30を出したい」とさらなる飛躍を誓っていた。

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