アレをダシに使って!…バツイチ子持ちの「交際の始め方」 #155

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文・藤島佑雪 イラスト・小迎裕美子

【クラブ佑雪】vol. 155

「バイト先の社長と、結婚前提にお付き合いしたい!」

佑雪ママ、毎回ふむふむと、感心しながら読ませていただいております。 私は、会社に内緒でアルバイトをしています。そのバイト先のひとつ年下の代表を好きになってしまいました。そもそもひと目惚れでした。3年間、思い続けています。 彼は、私が出会う1年前に妻をガンで亡くし、シングルファザーで子育てしながら、会社を経営している方です。

忙しい方で、なかなか会えなかったり、絡むネタもなく、月日ばかりが虚しく過ぎるなかで、ひょっとして「好き避け」?と思う機会も多々あります。そういう私が「好き避け」している現状。好き過ぎて、普通に接せられないのです。 そして最近、彼から近づいてきて、世間話をし出し、「俺アピール」とも思われる話も聞く機会がありました。 会社を畳んでも暮らせる財があること、離島で暮らしたいこと、仕事がデキるアピール等。

半年ほど前には子どもの相談をされたこともありました。同じシングルということで頼りにされているだけなのか。 私はサポートする気満々なので、彼が私を好きな気持ちが多少なりともあるのなら、私は早く交際したいと思っているのです。 この春、偶然LINEがつながりましたが、私からの業務連絡だけです。お返事は早めに来ますが、一向にお誘いの言葉がナイどころか、会話もLINEも相変わらず敬語を使われています。

子どもたちの人数も学年もほぼ同じなので、もし、「結婚を前提に」お付き合い、となっても、私は大歓迎だし、むしろ願っています。 離婚と違って「死別」なので、ヤキモチ焼きの私には、彼の妻を尊敬する気持ちさえあるくらいです。 男の人は、(死別した)妻を思って後妻を好まないものでしょうか? もし、私を好きな気持ちがあるのなら、彼からお誘いを受けたいのですが…そんな期待を持たず、私が告白まがいにお誘いするべきでしょうか?

忙しい彼のわずらわしい女にはなりたくないという思いと、私のことで頭をイッパイにして! という、わがままな想いとで、とっても苦しい毎日です。 彼は、教育関係の仕事をしているだけあって、真面目で能力があり、私から見たら、完全無欠の男です。私を誘って断られるのが、プライドが許さないから言えないのか、単純に、従業員としか思っていないのか。 私は、一体どうしたらいいものでしょうか? 佑雪ママ、どうか教えて下さい!

(猪突猛進のウサギちゃん 48歳バツイチ 営業職)

シンママによるシンパパ攻略のススメ

こちらのお悩みを読んだ方がどういった感想を抱くのか。人間の自然な感じ方として大きく2パターンに分かれるでしょう。ひとつは「彼もまんざらでもないかもしれない」。もうひとつは「こうやって妄想してるときが、一番楽しいよね〜。妄想は頭の中に収まってる限り、自由だもんね〜」というものでしょう。わたくしはお悩み相談の回答者として、この2つの間で揺れています。

ただ、どっちにせよ「48のシンママが“私、待ってます”」はナシだよ、というのが最終回答ではあります。

どんな美人でも、どんなにモテてきても、30過ぎて男を手に入れたかったら、自分からお相手に粉はドバドバ振っていくのは当たり前として、食事に誘う、家に誘う、ベッドに誘う、旅行に誘う、実家に誘う、墓参りに誘う、結婚に誘う……。なんでもいいから誘ったほうがいい!

いいですか? 若い独身女性なら、気楽に誘えるんですよ。怖くないから。歳を重ねた女の意地悪さや男を値踏みできるほどの経験もないだろうし、なんといっても子どもや親の面倒を見る必要がない!

ところが、ですよ。不倫相手としてならともかく、自分も独身で子持ちで、独身の子持ちの、しかも部下を誘うとなったら、かなりの覚悟がいるじゃないですか。遊びというわけにもいかないでしょうし、結婚前提で誘うとなったら、ご相談者さまのお子さま×人数+ご両親の面倒分、お金が必要だなと、大人の男なら思うわけですよ。万が一にも、ご相談者さまに好意があっても、おいそれとは誘えませんよ。

それから、忘れちゃならない大事なことを申し上げます。いいですか? ご相談者さまがひと目惚れするような男の魅力があって、財力があるシングル。狙っているの、ご相談者さまだけだと思います? ほかにも狙われてるでしょ、絶対! “足りてる”から誘ってこない可能性も十分ありますよね。なので自爆が心配なら、まずは彼女の有無を確認されてはいかがでしょう? 話はそこからのような気がします。

もし、社長に彼女がいなくて、本気で彼をとりに行きたいのであれば、ご自身の気持ち悪いところは全部、捨て去ること! 以下、厳重注意です。

「この春、偶然LINEがつながりましたが、私からの業務連絡だけです。お返事は早めに来ますが、一向にお誘いの言葉がナイどころか、会話もLINEも相変わらず敬語を使われています」

返事が早くきて、嬉しいということでしょうが、業務連絡に素早く返すのも敬語を使うのも当たり前では? 現代のコンプライアンス的にはくだけたトークですら、なにがしかのハラスメントになりかねないのですから、これを機にご自身の認識を改められるといいのではないでしょうか。

「男の人は、(死別した)妻を思って後妻を好まないものでしょうか?」。

これについてはお子さまを考えると再婚は難しいと考えているかもしれませんが、死別したからこそ寂しい、女性の温もりが欲しいという男性が圧倒的に多いので、彼が「後妻を好まないから」私を誘ってこないんだ、と考えるのはやめましょう。

という感じで、彼女の有無を確認して、いないとわかったら、「今度、子どもも交えてバーベキューでもしませんか?」みたいなノリで、お子さまをダシに家族交流から始められることをお勧めします。がんばれ!

※ お悩み募集しています。お気軽ににどうぞ!

藤島佑雪(ふじしま ゆうせつ)
元リアル銀座のクラブのホステスを経て、WEB上の銀座『クラブ佑雪』オーナーママ。占い師・開運アドバイザー。著書に『元銀座ホステスが教える強運!美女になる方法』(文藝春秋社刊)。WEBサイト『TABI LABO』で「「今、ツラい」が自由になる! 12星座占い」連載中。