アスレチックスが先発補強 レンジャーズから左腕・マイナーを獲得

ESPNのジェフ・パッサンによると、アスレチックスは後日指名選手2名とのトレードでレンジャーズから先発左腕マイク・マイナーを獲得したようだ。昨季はいずれも自己最多となる14勝(10敗)、208回1/3、200奪三振を記録し、サイ・ヤング賞投票で8位にランクインしたマイナーだが、今季は0勝5敗、防御率5.60と成績を落としている。

現在アメリカン・リーグ西部地区の首位を走っているアスレチックスだが、両リーグ1位の救援防御率1.87をマークしているのに対して、先発防御率は同16位の4.84と今一つ。ショーン・マネイアが防御率5点台、フランキー・モンタスが防御率6点台を精彩を欠いており、先発投手陣の底上げを目指していた。

マイナーは今季最初の6先発で0勝5敗、防御率6.75に終わったものの、日本時間8月29日のドジャース戦では6回4安打無失点の好投を見せ、勝利投手にはなれなかったが、チームの勝利に貢献。アスレチックスはこのピッチングを見て、マイナーが戦力になると判断したのだろう。ブレーブス時代の2013年にはポストシーズン出場の経験もある。なお、今季限りでレンジャーズと結んだ3年契約が終了するため、今季終了後にフリーエージェントとなる。

レンジャーズはマイナーの対価として、アスレチックスから後日指名選手2名を獲得する。今季は「プレーヤー・プール(60人枠)内の選手しかトレードできない」というルールがあるため、それ以外の選手をトレードする場合は「後日指名選手」として発表されている。メジャーリーグ公式サイトでレンジャーズの番記者を務めるTR・サリバンは「後日指名選手という表現は、該当選手のクオリティを表すわけではない」と伝えている。ただし、マイナーは成績を落としており、なおかつ今季終了後にフリーエージェントとなるため、後日指名選手が上質なプロスペクトである可能性は低いだろう。

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