【新型コロナ】県内で新たに59人の感染確認 累計感染者数、5千人超に

9月1日現在の県内市町村別感染者数

 新型コロナウイルス感染症を巡り、県内で新たに10歳未満~90代の男女59人の感染が確認され、累計で5千人を上回った。入院中の80代男性の死亡も判明。59人のうち38人が感染経路不明という。

 県内の感染者は1月16日に初めて確認され、緊急事態宣言発令中の4月30日に累計千人に到達。7月20日に2千人、8月7日に3千人、同19日に4千人を超えた。8月は病院や大学などでのクラスター(感染者集団)と家庭内感染が相次ぎ、15日に1日当たりの感染者数が過去最多の136人を記録。以降、ほぼ2桁台で推移している。

 9月1日に死亡が明らかになった男性は、クラスターが起きた横須賀市立うわまち病院7階病棟からの転院者と衣笠病院で同室だった。同病棟関連では30代女性看護師らの感染も判明、関連感染者は計21人になった。市保健所は8月31日にうわまち病院の立ち入り検査を実施、対策は「適切に実施されている」とした。

 横須賀市内では、市立中学校の男子生徒も感染。濃厚接触者はおらず、2日は通常通り授業を行う。

 横浜市では、クラスターが起きた日本体育大レスリング部の20代男子部員の陽性が判明。同部関連の感染者数は計27人となった。市立小学校の20代男性教員も感染。別の教員の感染も判明しており、市は2日も臨時休校にする。

 相模原市では、東芝林間病院(同市南区)の50代女性看護補助者らの感染が報告された。

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 横浜市は1日、8月23日に感染を公表した40代男性について、陰性の誤りだったと発表した。市内の医療機関が検査結果を誤認し、市に「陽性」と届け出たという。23日の感染者数は1人減の28人になった。

 一方、県教育委員会は1日、生徒2人の感染が確認されていた横浜市内の県立高校で、濃厚接触者が特定されたとして1クラスを学級閉鎖すると発表した。

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