航空機開発Vertical Aerospaceが空飛ぶクルマを発表、2024年商用飛行へ

イギリスの電気航空機開発企業であるVertical Aerospace(ヴァーティカル・エアロスペース)が26日、新しい空飛ぶクルマのモデルであるVA-1Xを発表した。製造はイギリスでまもなく始まり、2024年に商用飛行を開始する予定である。

空飛ぶクルマの正式名称は、電動垂直離着陸型無操縦者航空機(eVTOL:electric vertical takeoff and landing)。今回発表されたVA-1Xは世界初の翼付き電動垂直離着陸型無操縦者航空機である。

VA-1Xはパイロットと乗客4人の最大5人を運ぶことができる。サイドドアをずらすだけで簡単に出入りが可能で、荷物用のスペースも独立したコンパートメントと座席そばの両方に設けられている。

大きな窓が設置されており、景観を楽しめる点も同社はアピールしている。また、機内にはモバイルの充電を想定してコンセントも設置しており、旅行中に仕事をするシーンにも対応する。

VA-1Xは環境対策も行っている。排出ガスがないため燃料生成物から煙や汚染物質が出ることもない。可能な場合は再生可能エネルギーを利用するとしている。また分散型推進力と大きなオープンローターを使うことで、同程度のヘリコプターと比較し30分の1の騒音レベルを実現した。

ヴァーティカル・エアロスペースのマイケル・セルヴェンカ(Michael Cervenka)CEOは、「VA-1Xの発売により、空飛ぶクルマが大衆市場での採用に一歩近づいたこと、加えて航空の次の時代をサポートできることを私たちは誇りに思う」と語っている。

(出典:Vertical Aerospace Webサイトより)

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