客室に変なロボットが!?絶景温泉付きオーシャンビューホテルに泊まってみた【変なホテル関西空港】

関西空港の対岸、空港とスカイゲートブリッジでつながる「りんくうタウン」に2019年11月に開業した「変なホテル関西空港」。“変なホテル”といえば、ロボットがいることで有名ですが、なんとこのホテルはフロントだけでなく、客室にも“変なロボット”がいるらしいのです!

海獣がいる海底洞窟のロビーから脱出せよ!

関西空港とホテル間は、無料のシャトルバスで結ばれアクセス楽ちん!りんくうタウン駅からも徒歩10分ほどの距離で、西日本最大級のアウトレットパーク「りんくうプレミアム・アウトレット」でのショッピングも楽しめるロケーション。エントランスは何の変哲もないのですが・・・

館内に足を踏み入れると、青白い海中世界に包まれクジラが進む方向をご案内!正面には2体の恐竜?海中だけに海獣ロボットがお出迎え。

ゴツゴツした岩肌が連なるロビーは、まるで海底洞窟のような雰囲気。海獣ロボットに促されてセルフチェックイン機で自動チェックインすれば、ちょっと怖いこのロビーから脱出可能!もちろん不明部分があれば、フロントスタッフを呼び出すことができるので安心です。

離島に来ているようなリゾート感に包まれる

海底洞窟からカードキーで客室棟に進めば、全長50~60メートルはありそうな長~い廊下が続きます。3階建てのホテルは、大阪湾に面するように造られ、全98室の約半分は眼前に海が広がるオーシャンビュー!

正面の大きな窓の向こうは、すぐに海!窓からは手前の陸が見えないので、海に浮かんでいるような浮遊感があり、離島でアイランドステイしているようなリゾート感。

キラキラと光り、どこまでも続く海がなんとも心地よいこと。非日常感たっぷりで、大阪観光を忘れさせ、ホテルにおこもりしたくなるような魅力に満ちています。

ベッドからもこのとおり海を近く感じられるレイアウト。窓際のくつろぎソファに寝ころべば、時間とともに表情を変える海をずっと眺めていたいような優しい気分に。

左手にスカイゲートブリッジや関西空港、正面に神戸や六甲方面、右手に大阪市内を望むことができ、空港を離発着する飛行機も見ることもできます。

歌やダンスも得意なかわいらしい客室コンシェルジュ

大阪ベイエリアを望むあまりの眺望のよさに忘れかけていましたが、宿泊した「ロボホンルーム」には小さいロボットが!どこにいるかわかりますか?

テレビの脇に見つけました!ちょこんと座ったかわいらしいロボホンは、おしゃべりが上手。まずは自己紹介をしてくれるのですが、各ロボホンには関西の観光地名が付いていて、この客室の担当は“ヨシノ(吉野)”くん。

目を光らせて手ぶりを交えながら、観光地のこと、ホテルのことなどをいろいろと教えてくれます。「明日の天気は?」「音楽かけて!」などのリクエストも可能で会話ができます。

しりとりやクイズ、ダンスなどで遊ぶこともできちゃうかわいらしい客室コンシェルジュなのですが、ときどきしゃべり続けてうるさいことも!?そんなときは「静かにして!」というと、ちょっと寂しそうな返事をしてマナーモードになったりします。

全36室ある「ロボホンルーム」は、すべてベイフロントに位置したオーシャンビュールーム。だんだんと日が暮れていく客室からの眺めも素敵で、部屋も間接照明で昼間とは異なった雰囲気に。

これだけで終わらないのが、「変なホテル関西空港」のいいところ!なんとオーシャンビューの天然温泉があるんです。客室に用意されているお風呂セットをもって温泉に行ってみましょう。

目の前に海が広がる大阪一ともいえる絶景温泉

宿泊者は無料で、何度でも利用できるのが「アクアイグニス関西空港 泉州温泉」。遠近感がわからなくなるほど白い空間が広がり、裸足で歩く木肌の感触が気持ちいいこと。

サインなどもわかりやすく、館内は無駄をそぎ落としミニマルに仕上げられています。

地下800メートルから湧く温泉は、淡く緑色がかった単純泉。関西空港を離発着する飛行機はもちろん、どこまでも広がる大阪湾を眺めながら入る温泉は最高!

一面ガラス張りになった内湯からは、海はもちろんのこと、スカイゲートブリッジや飛行機の姿を望むことができ、太陽が沈みかけ海を茜色に染める夕暮れどきが一番のベストビューとの声も。

長さ約7メートルの露天風呂からも、ほぼ同じような景観を楽しめますが、爽快感と開放感が違います。

海風を感じながら、邪魔するものが一切ない景観に包まれていると、どこか心も大きくなっていくよう。

このまま海へと吸い込まれそうな、インフィニティー温泉を味わうこともできます。

館内には木肌が美しいレストランやカフェ、大きなクッションが配された琉球畳敷きの休憩スペースなどもあり、のんびりと温泉三昧を決め込むこともできます!

ロビーの海底洞窟、海獣、オーシャンビュー、ロボホン、天然温泉などと、“変なホテル”は少し変わっているけど、“ヘンテコ”という意味ではないんです!“変化し続けるホテル”として、その魅力をそこかしこに感じて楽しめる居心地のいいホテルでした。

変なホテル関西空港

住所:大阪府泉佐野市りんくう往来北1-23

料金:1泊素泊まり1名7,700円~

CHECK IN/OUT:15:00/11:00

客室数:98室

アクセス:JR・南海線「りんくうタウン駅」より徒歩10分

URL:https://www.hennnahotel.com/kansai-airport/

※2020年9月現在、新型コロナウイルス感染症対策のためサービス体制や料理提供方法などが通常と異なることがあります

[All Photos by (C)tawawa]

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