「江戸の動物絵」6日まで 狙仙、若冲らの100点 熊本県美本館

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猿図を得意とした森狙仙の作品など約100点が並ぶ特別展「江戸の動物絵大集合!」=1日、熊本市中央区

 熊本県立美術館本館(熊本市中央区)で開催中の特別展「江戸の動物絵大集合! 猿描き狙仙[そせん]三兄弟-鶏の若冲[じゃくちゅう]、カエルの奉時[ほうじ]も」が6日に閉幕する。江戸期に動物絵を描いて人気を博した森狙仙ら上方絵師たちの掛け軸や屏風絵[びょうぶえ]など約100点が並ぶ。熊日など主催。

 江戸期の大坂で活躍した森狙仙は猿や鹿など動物の毛並みの卓越した描写で知られる。狙仙を代表とする森派の絵師たちを中心に多彩な動物絵を集めた会場では、動物たちの豊かな表情を表現した繊細な筆遣いやさまざまな技法が楽しめる。

 狙仙の晩年の作「猿図絵馬」は、桃を抱えた大猿がまとわりつく小さな猿を威嚇する様子が表情豊かに描かれ、人間味が感じられる。狙仙の養子で、細川家のお抱え絵師だった森徹山は、飼っていたタヌキを描いており、ふさふさした毛並みの表現は、狙仙の影響がうかがえる。

 写実的な鶏の作品で有名な伊藤若冲や、虎で名をはせた岸駒[がんく]など「お家芸」を持つ絵師の作品も並ぶ。(魚住有佳)