横浜市港北区の環状2号で路面陥没が相次いだ事故で、鉄道建設・運輸施設整備支援機構は2日、現場の車線規制を解除し、中断していた相鉄・東急直通線の新横浜トンネルの掘削工事を再開した。直通線の2022年下期開業には影響が出ない見通しという。
事故は6月12日と同30日に発生し、同12日以降は工事を中断。検討委員会が陥没原因を掘削工事による土砂の取り込み過ぎと結論付けたことを受け、同機構は再発防止策を検討していた。
これまでに掘削済み区間約2750メートルのボーリング調査と充塡(じゅうてん)措置などを実施。今後掘削する約550メートル間は、土砂の取り込み過ぎが生じた場合は速やかな再充塡などの対策を実施するという。同機構は「大変ご迷惑を掛けたことをおわびし、開業時期に支障を来さないよう工程管理を行っていく」とコメントした。
現場周辺をよく運転するというタクシー運転手の男性は「規制中は歩道側車線でお客さんを拾えず困っていた」と話し、近くに住む女性は「引き続き道路の安全管理を図ってほしい」と願っていた。