電動スクーターのシェア・サブスク、SEATがバルセロナで開始

スペインの自動車会社SEAT(セアト)が8月27日、バルセロナで電動スクーターSEAT MÓ(セアトモ)のシェアリングサービスとサブスクリプションサービスを提供することを発表した。既に632台の電動スクーターをバルセロナに所有している。

セアトモは2020年始めにバルセロナの低排出ゾーンで導入された。セアトの本拠地がバルセロナということもあり、バルセロナの汚染削減と都市モビリティ向上に貢献することを目指している。

セアトモはモバイルアプリも提供している。ユーザーはスマートフォンにアプリをダウンロードし、地図上の自分の現在地の近くに駐車しているセアトモを探してロックを解除すると利用可能になる。このアプリとクラウドモビリティプラットフォームは、SEAT:CODEソフトウェア開発センターとセアトモが共同で開発した。

セアトモのサブスクリプションモデルには、自動車保険、メンテナンス、ヘルメット、毎週のバッテリー交換も含んでいる。費用は1週間あたり75ユーロ、1カ月あたりで200ユーロになる。四半期ごとに1カ月借りる場合は、1カ月あたり150ユーロとなっている。

電動スクーターの保管ケースには運転手と乗客用の2つのヘルメットと、新型コロナウイルスへの安全対策として、使い捨ての衛生帽子と消毒用ワイプが入っている。さらに電動スクーターには、ウイルス、微生物、細菌、真菌などを排除する車両保護のナノコーティングを行うLiquid Guard(リキッドガード)ソリューションを取り入れている。リキッドガードは欧州各地、インド、北米などにオフィスを構えており、抗菌製品を提供している企業である。

セアトのモビリティ部門の責任者であるルーカス・カサスノバス(Lucas Casasnovas)氏は、「このサービス提供は、新しい都市のモビリティへの取り組みを強化する。より良い都市を創り、モビリティをより一般の人々、特に若者がアクセスしやすく、手頃な価格で使用できることを目的とする私たちの目標のさらなる一歩だ」とコメントしている。

(出典:SEAT Webサイトより)

© 株式会社自動車新聞社