「コロナに効果」うたい、未承認医薬品をフリマサイトで販売 看護師ら書類送検

新型コロナウイルスへの効能をうたって販売されるなどしたサプリメントやドロップ=県警本部

 新型コロナウイルスなどへの効能をうたう宣伝をして、サプリメントやドロップを販売したとして、県警は2日、医薬品医療機器法違反(未承認医薬品の広告禁止、無許可販売)の疑いで、静岡県袋井市の女性看護師(29)と、川崎市幸区の無職女性(44)を書類送検した。県警によると、新型コロナの効能をうたった未承認医薬品に関する摘発は県内初。

 女性看護師の容疑は、3月6日、フリーマーケットサイトで未承認医薬品のサプリメントを「コロナウイルスへの免疫力を上げることができる」などと広告し、無許可で計150包を男女3人に対し計約3万6千円で販売した、としている。サプリメントは、勤務先の静岡県内の病院で入手したといい、相模原南署の捜査で発覚した。

 無職女性の容疑は、4月~6月2日ごろ、フリマサイトで未承認医薬品のドロップを「コロナウイルス対策」などと広告し、無許可で計150粒を男性2人に対し計約5400円で販売した、などとしている。逗子署の捜査で発覚した。

 県警によると、両事件に関連はない。2人とも容疑を認め、「コロナへの効能をうたえば、より売れると思った」などと供述しているという。

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