【MLB】通算311勝&CY賞3度のトム・シーバー氏が死去「悲しみに打ちひしがれている」

メッツなどで活躍したトム・シーバー氏【写真:AP】

メッツなどで活躍、メジャー通算311勝205敗で殿堂入り

メッツやレッズなどで活躍し、サイ・ヤング賞を3度獲得したトム・シーバー氏が亡くなった。75歳だった。MLB公式などが伝えた。

シーバー氏は1967年にメッツに入団。1年目から16勝を挙げて新人王に輝くと、1969年には25勝7敗で最多勝を獲得。サイ・ヤング賞にも輝き、1973年と1975年にも同賞を受賞した。77年のシーズン中にレッズに移籍し、81年には14勝2敗で通算3度目の最多勝を獲得した。83年にはメッツに復帰。その後ホワイトソックス、レッドソックスにも在籍し、86年に現役を引退した。

メジャー通算20年で311勝205敗、防御率2.86。オールスターにも12度選出された。通算3640奪三振は現在6位だが、86年に引退した時点ではノーラン・ライアン氏とスティーブ・カールトン氏に次ぐ3位だった。16度の開幕投手はMLB記録で、メジャーを代表する大投手で、92年に野球殿堂入りを果たした。

メッツでは、シーバー氏が在籍時に背負った背番号41を1988年に永久欠番にした。メッツ選手としては初めての永久欠番で球団史上最高の投手と称されている。メッツの公式ツイッターもアイコンの画像を「41」に変更。オーナーのフレッド・ウィルポン氏とジェフ・ウィルポン氏は「メッツのレジェンド、殿堂入りのトム・シーバーが亡くなり、悲しみに打ちひしがれています。トムには『ザ・フランチャイズ』『トム・テリフィック』のニックネームがありました。この球団とファンにとって、本当に重要な存在でした」と声明を発表して追悼した。

妻のナンシー・シーバーさんと娘のサラさんとアンさんもコメントを発表しており「愛する夫、父が亡くなり、悲しみに打ちひしがれています」とコメントを発表。MLBコミッショナーのロブ・マンフレッド氏も「トム・シーバー氏が亡くなったことに深い悲しみを覚えています。史上最高の投手の1人でした」と悼んだ。(Full-Count編集部)

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