長崎県中山間地域ボランティア支援センター長 豊澤健太さん 集落の魅力 発信したい

 8月1日に長崎県が設置した「県中山間地域ボランティア支援センター」のセンター長に就任。「農山村集落を維持するためには、関係人口を増やすのが第一歩。集落の魅力を発信し、新たなファンを獲得したい」と意気込む。
 北九州市出身。長崎大で環境教育などを学び、学生時代からNPO法人地域循環研究所に所属。農水省の外郭団体「地域環境資源センター」での勤務経験もある。県内の農山村集落は「風光明媚(めいび)な場所が数多くある。このまま衰退させるのはもったいない」と強調する。
 センターの役割は耕作放棄地が増える県内の農山村集落と、自然環境保全に取り組む企業や学生、自治会などとのマッチング。「ちょっとしたボタンの掛け違いがトラブルに発展する。両方のニーズをきちんと把握しウィンウィン(相互利益)な形を構築できれば」と語る。
 趣味は磯釣りとシーカヤック。コケの収集にもはまっているという。佐世保市で妻と長女と暮らす。35歳。

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