毎週月～金曜日ゆうがた５時３０分から放送している奈良テレビの「ゆうドキッ！」。月曜日は「ＮＡＲＡベスト３」と題して、奈良をすみずみまで知る奈良まほろばソムリエの皆さんに、おすすめのグルメやスポットを３つずつご紹介いただいています。
今回は、奈良まほろばソムリエ・松浦さんが紹介する「蕎麦で涼しく残暑を乗り切る！」です。涼し気な景色とともに、暑さを吹き飛ばす美味しい蕎麦の料理を紹介します。
※この記事は奈良テレビ放送「ゆうドキッ！」で８月３１日に放送された内容です。
美しい風景と手打ち蕎麦がオススメ！
１軒目は、東吉野村を流れる高見川沿いにある蕎麦のお店「よしの庵」さんです。
敷地内の風景は、春は梅・桜、夏はアジサイやスズラン、さらに秋はキンモクセイなど、四季折々の花景色を楽しむことが出来ます。この自然豊かなお店でいただけるオススメのメニューがこちら！
１日１５食限定の「本日の変わりご飯セット（税込１，５００円）」です。メインの「もりそば」は福井県の「大野産」と「丸岡産」の蕎麦を使っており、のど越し、風味がとても良いんだそう！
さらに、サイドメニューも豪華で、季節ごとに変わる炊き込みごはん、自家製の鴨ロース、夏野菜のゼリーもついてきます。
こちらの野菜ゼリーには、オクラ、キュウリ、トマト、山芋など旬の野菜が入っています。とても涼し気ですよね！
ガレットを本場の味で楽しむ！
２軒目は、宇陀市室生にあるガレットとクレープのお店「メリメロ」さんです。こちらは、空き家を借りて去年の３月にお店を始められました。
ちなみに「ガレット」とは、そば粉を使ったフランス・ブルターニュ地方の郷土料理です。
ブルターニュ地方はもともと日照時間が少なく、小麦の栽培には向いていませんでした。そこで「土地の気候に合ったそばが盛んに植えられた」という歴史があります。
こちらは、今回ご紹介する「プロヴァンサル（税込１，３５０円）」というガレットです。有機夏野菜のオーブン焼き、平飼い卵、ゴーダチーズ、バジルソースが入っており、本格的な味が楽しめます。それもそのはず。実は、店主はフランス人の旦那さま！
お二人は１０年ほど前にオーストラリアで出会ったそうです。「メリメロ」というお店の名前もフランス語で「混ぜ合わせる」という意味で「フランスの食文化と日本の良いところを融合したい」という想いが込められています。
地元の旬菜を使った精進料理が味わえる！
３軒目は、宇陀市榛原にある蕎麦屋の「一如庵」さんです。
こちらは、１６０年以上前の建物をリノベーションしたお店なんだそう！
歴史情緒あふれる店内で、いただけるメニューがこちら！
「昼の膳（税別６，０００円）」です。蕎麦２枚を含む、約６品をいただけます。蕎麦は自家製粉で香立つ風味が特徴で、鰹節・昆布を用いた上品なまろやかな旨味とコクのバランスを大切にされています。
また、こちらは奈良県産のお野菜を使ったからだに優しい精進料理です。中でもオススメの具材が、真ん中のトマト！「プチプヨ」という品種のトマトで、皮が柔らかく食べたら驚くプチっとした食感、フルーツのようなみずみずしさが特徴です。
キラキラしていて宝石みたいですね！こちらは、曽爾村の農家さんが栽培しておられる「曽爾のあさひ」というトマトです。蕎麦と一緒に野菜も楽しめるお店、ぜひ行ってみたいですね。
お店周辺の涼し気なスポットを紹介！
室生には美味しいお店の近くに、涼を感じられるスポットも沢山あるんです。
こちらは「室生寺」で、夏は青もみじ、秋は紅葉が楽しめます。そんな室生寺では９月５日から「寳物殿（ほうもつでん）」が開館します。
金堂内陣に安置されていた十一面観音菩薩立像など、貴重な国宝や重要文化財が収蔵されています。
また、こちらはＳＮＳでも人気を集める「龍王ヶ淵」です。額井岳（ぬかいだけ）の中腹に位置し、湧水を集めてできた自然の池です。景色が鏡のように映り込む水面が美しいですよね！こちらのスポットも併せて巡ると、より楽しめそうです。
気になるお店の場所は？
「よしの庵」さんは、敷地内の美しい景色とともにこだわりの手打ち蕎麦がいただけます。
本場のガレットが味わえる「メリメロ」さんは現在夏休み中です。９月１０日に営業を再開されますので楽しみにお待ちください。「一如庵」さんは、地元の食材や旬の野菜を使った精進料理が楽しめます。手打ち蕎麦と上品で甘辛な「つゆ」も絶品です。
自然があふれ、涼し気な古民家で蕎麦料理をお楽しみください。
※この記事は取材当時の情報です。
